2008年9月7日日曜日

20世紀少年(実写版)を見てきました。

[映画感想]『20世紀少年 第1章』を見て来ました。



20thboy



『 20世紀少年』を見てまいりました。それなりに面白かったです。しかし、絶賛するほどというわけではありません。まあ、漫画の実写版としては悪くはないぐらいでしょうか。。『DEATH NOTE(実写版)』は絶賛していたのですが。



デスノートは漫画のグダグダな部分を取り除いて、あえて原作と変えていて、うまい具合にストーリーが組まれていた気がします。これは今まで自分が見た漫画の実写化作品の中ではかなり良い部類に入ると思います。因みにワーストワンはデビルマンの実写版です。これはヒドイ、「テレビで話題の人をとにかく適当でもいいから出演させとけば話題になる」という考えがにじみ出るかのような作品でした…。本当にひどいです…。ていうか、自分が見た映画の中でもワーストスリーには軽くノミネートされます。他にも過去に実写化された漫画原作作品の中で「強殖装甲ガイバー(1、2)」というのがありますが、これは結構良かったです。実はこの作品は日本で(おそらく)初めてハリウッド映画化された日本の漫画原作映画化作品なのですよ。原作には全く忠実ではないのですが、これはこれで新たなガイバーとしての世界観があって良かったと思います。因みにまだ連載中です。現在は少年エースで連載されています(そのはず…)。最近、TVアニメ化もされましたが、昔の80年代OVA版の方が絵が古くてお勧めです。TV版は絵に違和感が…。かなり古くから連載されいる漫画ですが、自分の人生に影響を与えた漫画の一つです。


話は戻して『20世紀少年』の感想。自分は原作は一巻しか、読んでないので、原作に忠実かどうかは分からないのですが、原作はすごくグダグダな作品だと聞きました。原作を読んでないので知らなかったのですが、主人公って途中で変わるんですね。ずっと、ケンヂが主人公をやるんだと思っていました。二部からはカンナが主人公で時代も2015年になるんですね。「もう、21世紀じゃん。『20世紀少年』じゃなくて、『21世紀少女』じゃないか!」と思いました。そして、「しんよげんの書」って…、原作は読んでないですが、これは確かにグダグダになる雰囲気がしますね。浦沢直樹の漫画は好きなのですが、終盤でどうしてもグダグダになる傾向がありますね。しかし、自分はこのミステリアスな設定が好きなのです。他にもマスターキートンなどは一話一話のエピソードになんか深いものが感じられていいですね。個人的に「アレクセイエフの伝言」というエピソードが一番気に入ってます。今、連載されている『プルートゥ』もお勧めです。これは鉄腕アトムの「地上最大のロボット」というエピソードを浦沢直樹が新解釈で描いたもので、面白いです。


主人公のケンヂを演じているのは唐沢寿明で、唐沢寿明といえば『白い巨塔』の財前じゃないですか。自分も『白い巨塔』が好きで、中でもやはり財前に憧れました。やっぱ、財前派ですよ。財前の生き方のほうが自分は好きです。里見先生はきれいごとが多すぎる気がします。20世紀少年はキャストが有名な芸能人ばかりを起用していて、逆にそれに抵抗を覚えました。因みにいじめっ子の双子は佐野史郎が一人二役やっています。


この『20世紀少年』のように昔の友人たちが大人になって再び集い冒険を繰る広げるという設定は結構好きですね。子供のときの心情やエピソードと大人になってからの心情やエピソードの対比があって、時の変化の中で一人の人物の変化(もしくは変わっていない部分)が描かれていてより面白いストーリーとなる気がします。


似たような設定で、有名なスティーブン・キングの名作『IT(イット)』という映画がありますが、これも面白い作品です。あの道化師のペニーワイズは子供にとっては結構トラウマになるみたいです。自分も小学校低学年のときに、親が見ていた横で見ていたのですが夢に出てきました(弟も夢に出てきたそうです。)。しかし、この『IT』という映画はその後も自分の心に残り、高校生になってから「あの作品をもう一度みたい」と思いました。この作品は子供にとってとても恐怖ですが、その一方で不思議な魅力を秘めている気がします。自分の好きな映画ベスト10には入る気がします。


第1章だけとりあえず見てみてはどうでしょうか?その後は気が向いたら見るぐらいで。


『MONSTER』の実写化はまだなのでしょうか…。




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