2018年9月11日火曜日

【ネタバレあり】日本帰国、カメラを止めるな!見てきました

フランスから日本に帰ってきました。
道中、めちゃくちゃ大変でした。
パリでエールフランスが2時間遅れ、乗り継ぎのモスクワ→成田便に乗れず、まさかのモスクワ→ウランバートル経由で成田行きになりました。初モンゴルです。草原しかありませんでしたwそして、荷物が紛失。後に見つかりましたが、鞄が破壊されていました...。
その後、大阪、和歌山に行くも、台風の直撃を受け足止めをくらい、やっとの思いで新幹線で成田まで行き、新千歳に着いたものの、台風による倒木で電車が動かず、新千歳にしばらく缶詰。奇跡的に電車が動いて、実家の小樽に深夜に帰省。布団に入った瞬間、地震が起こり、停電・断水という...。まるで、映画「ファイナル・デスティネーション」みたいな状況でした。
電気も水もない生活を数日送りました。電気の大切さと普段の備えの重要さを思い知りました。

そんなこんなで、2連続の被災の後、何とか生還し日常通りの生活を送っています。

時間があったので、一時期話題になっていた「カメラを止めるな!」を見てきました。この映画、公開されたのは2017年だったんですね。最近、改めてTwitterなどで、よく分からないけど話題になっていて、自分も気になって見たくなっていたため、今回の帰国は非常に良いチャンスでした。
全く事前情報なしにこの映画を観たのですが、めちゃくちゃ面白くて、よくできた映画でした。

ここからネタバレを含む



廃墟でゾンビドラマを撮っている撮影スタッフが本当のゾンビに襲われるというB級ホラー映画のような作りの映画が唐突に始まります。正直、低予算感が満載の「なんだこの映画は?」と思いながら映画を見ていました。ただ、短編のゾンビ映画を1カットのみで撮影するというのが、技術的には面白いと見ながらには感じていました。雰囲気的には舞台が広範囲の劇を見る感じでしょうか。そして、その1カットの映画を実現したカメラマンさん大変そうだなぁと思っているうちに、エンディング。
「えっ?これで終わり??」
というのが初見で見てての感想。エンディングのスタッフロールを見ながら「どうして、こんなのが話題になっているんだ?1カットなのは面白いけど」と思っているうちに、後編本編へ突入。

この構成うまいですね。いったん観客を落胆させて、本編を楽しませるという。
1カット生放送という無茶苦茶な条件で、たくさんのトラブルと陰で戦いながら1本のドラマを撮影を完成させる様子を、時に観客をハラハラさせ、また時に観客の笑いを誘うようなシーンをはさみながら、ハイスピードで描いています。
2時間の映画ですが、後編から時間があっという間に感じました。これは、話題になるのも納得いきます。

この映画を監督・脚本・編集を担当した上田慎一郎監督の過去作品は一本も見たことがありませんが、注目の監督ですね。今後の作品にも期待したいと思います。

今年観た映画の本数は多くないですが、リズと青い鳥といい、若手の映画監督作品が話題です。結構、映画界にとって重要な年なのかもしれませんね。

2018年8月26日日曜日

[不定期連載] NOIR聖地巡礼完結 コルシカ編 第17話「コルシカに還る」


フランス滞在も残り1週間を切りました。フランスを離れる前に、アニメNOIRの聖地巡礼記を書き終えたいと思います。
これまで、パリの聖地巡礼についてご紹介してきましたが、最後にミレイユの故郷コルシカの聖地巡礼について記事にしたいと思います。

フランス領コルシカは、フランス本土マルセイユから400kmくらい南にある、青い海と緑豊かな自然にはぐくまれた島です。日本の周りの小さな島と違い、コルシカ等はとても大きな島で、コルシカ自体が完全に一つの別の国という感じです。言語もコルス語とフランス語の両方が用いられています。コルシカは、ナポレオンの出生地としても有名です。
ミレイユはこの島で生まれました。そして、霧香、ミレイユ、クロエの3人にとって、始まりの地でもあります。

マルセイユ
グルノーブルからコルシカに行くには、まずマルセイユに行く必要があります。TGVで2時間ほどかかります。

 ↑マルセイユの港周辺。パリのように結構大きな町です。

フランスで、港を見たのは初めてです。人生初地中海です。

せっかく、港町に来たので、フランスの海鮮料理に挑戦しました。Googleがおすすめしてくれた、ミラマールという店に入ったのですが、値段が平均50€前後の高級店でした...。
周りは高齢の裕福そうな人ばかりで、ウェイターの人がテーブルのしわをくしで直しているという...。場違い感が半端なくて、周りからも結構じろじろ見られてしまいました。

でも、日本の海鮮料理とちゃんと比較するなら、やはり同じような価格帯のお店にしなくてはならないと思い、このお店を選びました。


奮発してフルコースで頼みました。前菜のスモークサーモンはおいしいかったのですが、メインディッシュの焼き魚は、割と普通の味で、正直、日本の居酒屋料理の方がおいしい気がしました。見た目は、インスタ映えする料理なのですが。


フェリーでコルシカ島へ
コルシカにはフェリーで行きました。なぜなら、ミレイユがフェリーでコルシカに還っていたからです。
フェリーターミナルの入り口は超分かりづらいところにあります。柵沿いにずーっと歩いてい行くと、小さな入り口が。


今回は、La Meridionaleという会社のフェリーを利用しました。フェリーに乗ったのは、おそらく、20年以上ぶりです。結構わくわくしました。

フェリーの中って、意外と普通のホテルなんですね。


レストランやバースペースも充実しています。こういう客船を見ると、なんか事件が起きそうです。コナン君とか乗り合わせそう。

出港時刻が近づいてきたので、デッキに出てみました。海が青い。

出港。マルセイユの街がどんどん遠ざかっていく。
マルセイユの沿岸には、巌窟王で有名な監獄島イフ城塞があります。ツアーで島に上陸することもできるそうです。一応、FGOの聖地巡礼ということにもなるんですかね。

フランス本土を離れ、一晩フェリーの中で過ごし、コルシカ島へ。

コルシカ島
船酔いすることもなく快適に過ごした後、12時間ほどフェリーに揺られ、コルシカ島が見えてきました。もはや、島とは思えないくらい巨大です。

コルシカ島は非常に大きな島で、港が複数存在します。今回、自分が最初に向かったのは、島の西側にある港、アジャクシオです。アジャクシオはナポレオンの出生の地としても有名な町です(Google Mapより)。

コルシカ島は、公共の交通機関があまりなく、そのためいろいろな場所を訪れたい場合は車が必須です。自分は車が運転できないことと、時間もあまりなかったので、とりあえず、宿泊せずアジャクシオから電車で反対側のバスティアまで突っ切って、コルシカの自然を見る旅行プランにしました。


アジャクシオ
フェリーからみたアジャクシオの港です。

フェリーを降りてすぐに、私服警官によるパスポートの入念なチェックが行われました。最初、私服だったことと、言葉が通じないこともあり、本当に警察かどうか疑っていましたが、やり取りしているうちに相手がまじめに話しているぽかったので、信じてパスポートを渡しました。レンズで拡大して、偽物かどうかその場で厳しいチェックが行われました。やはり、コルシカはマフィアがらみの事件が多いこともあり、中国系マフィアと疑われたのだと思います。でも、日本人だと分かって、相手も警戒を解いてくれました。
上陸早々ものものしい空気で、もはやフランスではなんだなと感じました。

朝ということもあってか、町全体がすごく静まりかえっていました。

建物の雰囲気は南仏やイタリアっぽかったです。でも、住んでいる人種は、フランス人というよりもむしろ、エジプトとかアラブ系の感じです。職場の、マルセイユ出身の人にこの話をしたら、その人も同意見だと言っていたので、フランス人からみてもコルシカはフランスではないんですね。
コルシカですが、心なしか人相が悪い人が多いように感じました...。待ち中を歩いていると、たまにじろじろにらまれました。あまり、治安はよくなさそうですね。貧しい人が多い印象です。

早朝だったので、市場が開かれていました。物価はフランス本土とそこまで変わらない感じでした。


街中は、お店が立ち並ぶ、比較的栄えた場所もあります。↑MONOPRIXもありました。でも、怖そうなお年寄りのお客さんが多かったです...。
ミレイユはこんな怖いところで育ったのか...。

コルシカといえば、地中海の島なので、周りは青い海に囲まれています。ヤシの木もたくさん生えていて、南国の島という感じです。浜辺を歩いてみましたが、日本と違い、フナ虫がいませんでした。日本って変わった生き物がいっぱいいたんだなぁ...。

海岸近くの公園にはナポレオンの像が立っていました。この他にも、街中の至る所でナポレオンの名前を目にすることができます。

アジャクシオの街中を数時間ほど散策したのち、駅に向かい、

切符をゲットしました。もちろん、券売機なんてものはありません。
ちなみに、列車も一日数本しかないので、乗り逃すとアウトです。さすが、島ですね。



電車は、NOIRで登場したような古いものではなく、フランス本土のTERの横幅を減らしたものという感じです。列車の本数が少ないので、結構満席になり、出発駅から乗らないと、数時間立たなくてはなりません。
あと、この列車はめちゃくちゃ揺れます。そのため、フランスジョークでTGV=Train à Grande Vibration(大揺れ列車)と呼ばれているそうです。
列車内のアナウンスは、フランス語とコルス語です。コルス語はイタリア語とフランス語を混ぜたような感じの言語でした。

アニメ本編でも描かれていますが、コルシカは自然豊かな島です。そして、標高の高い山がたくさんあります。

広大な自然と山々を車窓から眺めることができます。

途中の駅で、コルテという町も通過しました、コルテはコルシカの観光名所のひとつで、山の天辺にお城があります。街並みも古く、ちょうどノワールのアニメ本編に出てくるような場所です。もしかしたら、聖地巡礼スポットとして重要なのかもしれませんが、今回は時間がないので諦めました。ご興味のある方はぜひ聖地巡礼に行ってみてください。


バスティア
電車に乗ること4時間近く、島の反対側、バスティアに到着しました。


バスティアはアジャクシオに比べ、もう少し栄えている感じです。お店もいっぱいあります。

フランスっぽい雰囲気の公園や広場などがあります。

こんな島にまで、漫画やフィギュアの専門店がある!Albumはパリの5区周辺に、漫画専門店や、アメコミ専門店、フィギュア専門店などいろいろな店舗があります。まさか、コルシカにまであるとは驚きです。

バスティアの港です。雰囲気はアニメと似ていなくもない。

バスティアも滞在時間短めだったので、町を一通り散策した後、フェリーに乗りました。
街中では、アイスクリーム屋さんで日本語を話せるアルバイトの学生に会いました。来年、日本に留学に行くそうです。

そして、フェリーですが、帰りのフェリーは、客室が満席だったため、共有スペースのリクライニング式ベッドしか予約が取れませんでした...。
リクライニングスペースの客層は、かなりヤバいです....。ほぼジプシーや物乞いのような感じの人しかいませんでした。そもそも、この人たちもリクライニング席ではなく、床で寝ていたので、リクライニングを予約したわけではないのかもしれません。おそらく、乗船券だけ持っているのでしょう。

結局、船内でより安全そうな場所を見つけて、そこで寝ることにしました。
自分の他にも予約が取れなかったフランス人の若者がいて、彼らもその状況に驚愕し、同じように安全そうなスペースで寝ることにしたようです。
実際、リクライニングの部屋で寝たら、確実に財布を盗まれると思います。エジプトの路地で野宿するのと、そんなに変わりません。フェリーはかなり早めに予約しておいた方がいいです。そして、フェリーは数日おきにしか出ていないので、日程の調整も難しいです。
コルシカはフランス本土のノリで旅行するところではないですね。エジプトや中東地域に行くような心構えで行ったほうがいいと思います。


コルシカ島、アニメ本編との比較
今回、異なる港からフェリーの乗り降りをした最大の理由は、コルシカ島をいろいろな角度で見たかったからです。コルシカ島がアニメ本編のように見えるのは、バスティアの港を出発して、島を北側から見たときが一番近い気がします。

一瞬移る港の風景は、アジャクシオの港が近いと思います。でも、背景の山の形などが異なるため、他の港なのかもしれません。

夜の港の風景は、港付近に教会の尖塔が見えるので、こちらはバスティアの港だと思います。

こちらが、港付近にある教会です。中には入りませんでしたが、比較的新しい教会でし
た。

コルシカ鉄道の駅ですが、アニメ本編とはだいぶ異なるデザインでした。おそらく無人駅だと思いますが、道中目撃した駅舎は、だいたい右の写真のようなデザインでした。

ちなみに、一番の聖地巡礼スポットである、ミレイユの生家ですが、さすがに見つけられませんでした。ローマ時代の遺跡のようなものは、バスティアの空港付近にあるのですが、雰囲気は全然異なります。コルシカではないのかもしれません。車を運転できれば、もう少し回ることもできたのですが、これが限界ですね。

最後に
ここまで長かったですが、NOIRの聖地巡礼記を3年かけて、ようやく完成させることができました。最後は、パリのサンジェルマンデプレで宿泊したホテルの窓からの光景で締めたいと思います。ホテルの窓から、サンジェルマンデプレ教会の尖塔が見えます。ミレイユのアパルトマンからの風景を可能な限り再現できるホテルを選び、最上階を指定して宿泊しました。

今回、コルシカに還りましたが、できれば、荘園も行きたかったですね。おそらく、荘園はボルドーの方だと思うのですが、さすがに車がないと観光するのが難しいです。
手前の村はサンテミリオン辺りが怪しいですが、遠いので結局行けずじまいに。サンテミリオンはワインがおいしいので、ぜひ行ってみたかったのですが、それは、今後の人生でおいおい行くことにしましょう。一つくらい残しておいた方が生きる目的ができていいですしね。

ついに、フランス滞在も残り数日。子供のころから好きな作品であるNOIRの舞台に住めてよかったです。
来月からはアメリカのアリゾナ州に移住します。

ところで、最近気づいたのですが、プリンセス・プリンシパルの監督の橘正紀って、NOIRの絵コンテ・演出されていた方だったんですね。プリプリがいろいろな箇所でNOIRと似ていると思って、勝手に自分の中で、百合ガンアクション4部作目にしていたのですが、本当に4部作目だったとは...。今年のコミケで画集を出されていたそうで、ネット通販で思わず購入してしまいました。
つまり、自分は4部作中の3作品分の聖地巡礼をしたんですね(NOIR、MADLAX:フランス、プリプリ:ロンドン)。ということは、あと残る1作品エル・カザドの聖地巡礼もしなくてはならない。そして、どういうわけか、今度、メキシコの隣の州に住むことになってしまった。これは、ひょっとしてエル・カザドの聖地巡礼のためメキシコとペルーに行けということなのか!?どうやら、運命はすでに定められているようですね...。
人性というのは不思議なものです...。