2016年7月25日月曜日

[不定期連載] NOIR聖地巡礼 オープニング・第1話

NOIRはMADLAXや.hack//SIGNでも知られる真下耕一監督の最高傑作で自分が一番好きなアニメです。自分が百合にはまったきかっけもこのアニメです。

<あらすじ>
パリで殺し屋を営むミレイユ・ブーケの下に、日本からの一通のメールが届く。そのメールにはミレイユの両親が殺されたときに聞いたオルゴールの音色が添付されていた。両親が殺された事件の手がかりを求め、ミレイユはメールの送り主である、本作のもう一人の主人公夕叢霧香に会いに行く。しかし、霧香と接触したミレイユは謎の黒服集団に襲われる。応戦するミレイユだが、黒服集団に捉えられてしまう。そこに、霧香が表れ、黒服の集団を瞬殺し、ミレイユは危機一髪のところで救われる。霧香はミレイユに自分の過去の記憶がないことを打ち明け、助けを求める。霧香が覚えている言葉は「NOIR」というコードネームと殺しの技術だけ。二人はお互いの過去を求め、NOIRを名乗り、殺し屋ユニットとして活動を始める。


序盤はミレイユと霧香はすごくギスギスした関係なのですが、話が進んでいくうちに、ミレイユも霧香に心を開いていき、霧香は徐々に人間らしい心を取り戻していくという百合的なお話。さらに、そんな二人の間に三人目のNOIRであるクロエが登場し、霧香を巡ったドロドロの三角関係に発展していきます。

この作品の見どころは百合要素の強いストーリーだけでなく、アニメの中で描かれるパリの美しい日常風景、作品を彩るBGMも見どころです。今では魔法少女まどか☆マギカなど数多くの楽曲で有名ですが、梶浦由記が有名になったきかっけもこの作品です(真下監督と出会ったのはEAT-MAN97)。そして、OPはローゼンメイデンや.hack//Rootsなど様々なアニメのOPを歌うALI PROJECT。ALI PROJECTが歌う「コッペリアの棺」がヒットし有名になります(昔、CLAMP学園探偵団のOPとかもやっていましたが、まだ、このころはそれほど有名でもない)。エンディングはロードス島戦記のOVAのOP,東京アンダーグラウンドのEDなどを担当している新居昭乃です。まさにED!という雰囲気の落ち着いた曲調が最高です。

そして、kの作品では二人の関係の変化を独特な演出や、人物のちょっとした自然な仕草で描いている点にも注目です。このアニメは見返せば見返すほど、新たな発見があり、面白いです。



とうとう、NOIRが好きすぎて、パリのミレイユの家の近くに引っ越してしまいました。
子供のころに夢見た15年越しの計画をついに実行に移すときがきました。アニメNOIRの聖地巡礼をぼちぼちやっています。

先に、海外のサイトで聖地巡礼をされている方がいるので、こちらを参考にしつつ、主人公のミレイユと霧香が作品中で歩いたいろいろなスポットを現実世界で探し回っています。

第1話から順番にパリを舞台にしている話数だけを選んで聖地巡礼の写真をアップしていきたいと思います。不定期連載で。


<オープニング>

まずはオープニングから。オープニングでも背景にパリの風景が描かれていますが、いろいろな画像が組み合わされており、個々のパーツの情報だけでは、ちょっと場所の特定は難しいです。




OPのこの風景はどこから撮影したものかは分かりませんが、右に見えるのはノートルダム大聖堂を裏側から見た絵です(矢印)。左の絵ではセーヌ川がなかったり、背後に高層ビルがあったりと現実とは大きくかけ離れているので、おそらくこれはパリにあるいろいろな風景を足し合わせて描かれているのでしょう。



ミレイユの足(?)がスーってなるシーンの背景は、観光ガイドでもよく目にする、ノートルダム大聖堂の上から撮影したパリの風景が元になっています(写真はwikipediaより転載)。ちなみにミレイユの足でシェイプされている絵は、モンパルナスタワーのような気がします。

ミレイユが住むサン・ジェルマン・デ・プレがある第6区でひときわ目立つこのモンパルナスタワー。上ったことはないですが、上に展望台があり、パリを一望できます。



アルテナ様の背景はパリのオペラ座、オペラガルニエ※か写真右のギャルリ・ラファイエットだと思われます。ただ、これだけの情報だと特定が難しい...ギャルリ・ラファイエットはパリでおそらく一番美しいデパートです、パリに来た時にはぜひ訪れてみてはどうでしょうか?

※オペラガルニエ

オペラガルニエはとにかく内装が豪華です。

階段のある広間の彫刻が、OPのものと似ています。




パリのシンボル、エッフェル塔です。


<第1話本編>



1話の冒頭ではミレイユが暮らすパリのごく普通の日常風景が描かれます。落ち着いた雰囲気の美しいカフェやお店がいっぱいです。1話では、この後舞台を一時日本に移し、そして一気に非日常に変化します。この冒頭で描かれた風景ですが、正直、あまりにパリの日常的風景すぎて、どこの風景か特定はかなり難しいです。似たような通りや喫茶店がたくさんあることと、元になっているのは15年以上前のパリであるため、これらの風景がなくなっている可能性が高いので、断念。







1話の終わりに出てくる、この教会はサン・ジェルマン・デ・プレの象徴であるサン・ジェルマン・デ・プレ教会です。ただ、デザインは実際のものとはかなり異なっています。それに加え、海外の方のサイトでも取り上げられていますが、このデザインは後の話数でなぜか変化しています。おそらく、背景担当さんのミスだと思いますが。窓からの風景が変わっています。これがシャフトさんのアニメなら演出としてあり得ますが。


サン・ジェルマン・デ・プレ教会542年に建てられたパリ最古の教会です。何度も改築され、その過程でロマネスク様式とゴシック様式が融合された教会です。

教会内の写真。

教会内は様々な彫刻や絵画、

ステンドグラスで彩られています。

条件が良いと、こんな感じの幻想的な光景に出会えます。


第1話はこんな感じです。他の話数に比べると、パリの出番は少ないためこれだけで済んでいますが、2話目はパリを大々的に出してくるため、結構レビューが大変です。気が向いたらそのうちに更新します。少しでもNOIRとパリの良さが伝わればと思います。パリはテロ事件で何かと物騒ですが、素晴らしい場所です。


NOIR聖地巡礼0                 NOIR聖地巡礼 第2話「日々の糧」


2016年7月24日日曜日

C90新刊情報シャフト合同誌「シャフトヒロインズ」


今年も夏コミに参加します。
ようやく原稿の入稿が完了しました。今回は、アニメ試作会社シャフトのアニメに登場するヒロインえをメインにした漫画とイラストを掲載しています。

イベント当日はトートバックや既刊の干物妹うまるちゃん本も販売する予定です。場所と日時は金曜日西地区k04a、サークル名:スタジオ・イノワーるとなります

2016年7月23日土曜日

サンラザール駅

サンラザール駅周辺はシャフトのアニメに出てきそうな雰囲気です。
サンラザール駅自体は日本の駅のように、駅ビルデパートがある、フランスでは少し珍しい駅です。駅の中は人がいっぱい。





マクドナルドの建物がメルヘン

2016年7月17日日曜日

Bloggerアプリ導入、パリレストランレビュー



Bloggerのアプリを見つけたので、携帯にインストールしてみました。これで画像とかもアップロードしやすくなるはず!?(注:なぜか画像をアプリ側から添付したら、アプリがフリーズして落ちます。写真アプリの共有欄からBloggerアプリを選択してアップすれば、大丈夫です)。

とりあえず、近くのフレンチレストラン「La Citrouille」のレビューでも書きます。
サンジェルマンデプレにあるこのレストランはランチが12ユーロ(1300円くらい)程度と割りと安く、おいしいフランス料理が食べれます。

自分は前菜のサラダと、ブルゴーニュワインで煮込んだ柔らかい牛肉、デザートに自家製チョコレートムースを頼みました。牛肉のブルゴーニュワイン煮込みは薄味ですが、このくらいが個人的には好みです。肉もすごく柔らかいです。(+パンが付いてきます。パンはおかわりできるようです)

デザートのチョコレートムースも濃厚な味でおいしいです。
パリに訪れたさいには、ぜひ寄ってみてはどうでしょうか?

マスターはあまり英語は話せませんが、注文くらいの簡単な英語なら行けます。


La Citrouille
10 Rue Grégoire de Tours, 75006 Paris
営業日:月ー日曜日
営業時間: 12:00-14:00
             18:00-22:00





ブラームス来日!

ウォーキングデッドのローレン・コーハン主演のホラー映画「The Boy」の主演の人形ブラームスが来日しているそうじゃないですか!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160716-00000013-eiga-movi

<作品あらすじ>
ベビーシッターをしている主人公(ローレン・コーハン)が新たな雇先である郊外の館に行くと、そこで待っていたのは子供の人形だった。その人形に対して実の息子のように接する奇妙な老夫婦。老夫婦に言われるがまま、人形を子供として扱い世話をする主人公。そんな主人公に奇妙な出来事がおこる。人形のブラームスが動いたのだ!という感じのストーリです。

正直、序盤で落ちが読めてしまいますが、雰囲気は悪くない作品です。シックスセンスとかアザーズが好きな人は楽しめるかもしれません。ちなみにゾンビは出てきません。ローレン・コーハン主演だと、すごくウォーキングデッド見ている感じがしますが、全然違います。

日本語版のタイトル「ザ・ボーイ 人形少年の館」は、新宿シネマカリテで7月17、21、26日、 シネ・リーブル梅田で8月17、21日に上映らしいです。さすがに全国上映じゃないんですね。

2016年7月11日月曜日

ジャパンエキスポ2016(パリ)~フランスの同人誌~


フランスで毎年開催される、世界最大級の日本イベント“ジャパンエキスポ”に行ってきました。
今年は、7月7日から10日までの4日間。自分は土曜日だけ参加です。

ジャパンエキスポはフランスパリ(実際にはパリ市内から遠く離れたシャルルドゴール空港付近ですが)だけでなくマルセイユなどでも開催されている、日本の文化を紹介する大規模なイベントです。日本のコミックマーケットのようなものといえばよいでしょうか。このイベントのメインは日本の漫画やアニメ、ゲーム、日本の漫画に影響を受けたフランス人作家の作品の即売会です。



朝10時前。コミケほどではないですが、かなりの長蛇の列です。しかし、誘導のスタッフが頑張ってくれているおかげか、長蛇の列にも関わらず、とてもスムーズに入場できました。


<ドリフターズ1話先行上映会~平野耕太、筆谷編集長トークショー~>
会場について物販ブースなどは回らずに、自分はまず本日の目玉イベントである「ドリフターズ 1話先行上映会+平野耕太トークショー」に直行しました。

司会の人と通訳の人が登壇して、ドリフターズ第1話の先行上映が始まり、その後トークショーという流れでした。今回、ジャパンエキスポで公開されたドリフターズのOPは全世界初公開ということで少し得をした気分です。OPはまだ絵コンテ交じりの未完成品ですが、こういう映像はBDとかには収録されないので、ファンとしては貴重です。アニメ本編もクオリティが高く期待できる内容でした。

トークショーでは原作者の平野先生とトライガンとヘルシングの編集をした筆谷編集長がゲストとして登壇。司会者を含め合計3人の通訳をする通訳者さんも忙しそう、プロの通訳ってすごいなと思いました。

しかし、肝心のトークショーですが、平野先生が不機嫌でほとんど口を聞かず、司会者も困った様子。代わりに筆谷編集長がメインでしゃべるという、もはや筆谷編集長のトークショーとなってしました。これにはファンもやや戸惑った様子...正直予想はしていましたが、予想通りすぎて残念です。


<物販等・企業ブース>

広いイベント会場では漫画やアニメのDVD/BDの販売ブースやゲームなどの企業ブースが出展されています。漫画ブースでは、意外と少女漫画も結構売られています(内容がフランス人に伝わるのか?恋愛感覚が異なると思うのだが)。


中でも女性客に大人気だったのがBL・百合(+男性向けアダルト漫画)ブース。BL・百合ブースといっても90%がBLですが...。

百合ブースの壁には、百合を世界に広めるため、世界各国で販売されている「citrus」の巨大ポスターが貼られていました。citrusは自分も好きで読んでいます。他の国では少女漫画として売られています。日本では何となく買って読んでいたcitrusですが、今や海外では日本の百合を代表するパイオニア的作品となっています。



自分も日本語版の他にドイツ語版(写真左)とフランス語版(写真右)を持っています。フランス語版は日本と同じようにカバーがしっかりしていますが、ドイツ語版はただの紙です....。あと、citrusは大丈夫でしたが、たまにドイツ語版の漫画は普通の書店に売っている漫画でも印刷のクオリティが家庭用プリンター並みのものがあります。まどマギの1巻は印刷が悪かったです。こういうところを見ても、フランスの日本の漫画アニメに対してかける情熱が分かります。

DVD/BDコーナーでは日本のアニメのDVDボックスがイベント特別価格でたったの10ユーロ(1000円くらい)で売られています。(上)NOIRが平置きで積まれて売られている!感激した!フランス人にこのアニメの良さが分かるとよいのですが。百合流行れ、もっと流行れ!

ちなみに自分が買ったのはトライガンとSerial Experiments Lain、.hack//RootsのDVDボックスとNOIRのBDボックスです。これで合計たったの40ユーロというのが信じられない....。安すぎる。ただ、NOIRのBDですが、日本版に比べると少し画質が悪い気がしました。


他にも会場には聖闘士聖夜の展示や、


 任天堂やスクエニの展示ブースやモンハンのブースなど日本のゲーム会社の巨大なブースが目を引きます。特にモンハンのブースは客と店員が妙に高いテンションなので、周りの人もびっくりです。

アニソンを日本語で歌うカラオケステージもあり、みんな大絶叫。

カードゲームのブースではひたすらみんなデュエルに没頭。

日本のゲームセンターで人気の筐体の展示、体験コーナーも大人気。


イラストレーターのredjuiceさんも来ていたらしく、最近の代表作であるアニメ「ハーモニー」の展示が。redjuiceはキャラクターデザインをしています。

いろんな漫画家たちのサイン入りのボードの展示


かなり怪しげなアニメのグッズショップ。明らかに海賊版のような気がするが...。

サイコパスのパラライザーが売られているブースもありました。ただ、音声が日本語のため、フランス人はパラライザーが何を言っているのか理解できず、ただ変形する銃をみてぽかんとした感じでした。

刀などコスプレ衣装の小道具を売っている店も。


プロレスの観戦もできます。


おにぎりのお店もあります。

でも、おにぎりは3つで10ユーロと高額。しかも、中身はシーチキンのみ!
ジャパンタッチでも食べましたが、南蛮丼。そして、マフィン。


<フランス人コスプレイヤー>



あとは、よく日本のニュースサイトなどではほぼこちらのみが紹介されますが、美人コスプレイヤーたち。一人だけですが、まどかもいました!あと、一緒に杏子のコスプレをしているひともいました。フランスではまどマギはあまり知られていないようです。ジャパンエキスポのコスプレはリヨンのジャパンタッチに比べてレベルが高いような気がします。たしかに、ニュースで言っていることは本当でした。きっと一部を取り上げているだけだと思っていましたが、どうやらこのニュースは真実のようです。

そして、未来日記のあいつらもいました。ちゃんと分身している!

<フランスの同人誌>


ジャパンエキスポでは日本のコミケのように同人誌の即売会も行われています。プロ、アマチュアの作家が自身の作品を販売しています。ブースのサイズは日本の壁サークルに近いでしょうか。
一人で出すには少しハードルが高そうですが、日本の同人イベントと同じ感覚で作品を販売できそうです。



せっかくイベントに参加したので、フランスの同人誌も買ってきました。



一冊だけですが、まどマギの同人誌を発見、SaraDeekとRingoさんという方が描いています。




中身は前頁フルカラーのイラスト本です。自分もこんな感じの本をジャパンエキスポに出したいですね。とりあえず、再来年あたり参加するため、現在は冊子を作るための印刷会社を探し中です。

こちらはフランスで活躍する作家の作人を紹介するイラスト集になっています。


2枚目のイラストのMarssさんという方がブースにいらっしゃったのでサインをいただきました。



いかにも日本の萌え系イラストという感じの本もありました。Mi-eau(ミオ)さんという方の本です。



中身はけもなー向けのキュートなキャラクターのイラスト+ストーリーつきイラストとなっています。
この人は東方などのイラストも描いているそうです。



こちらは、ELK64という人のファンタジー漫画です。これまでのフルカラーな作品とは違い、日本風の中身は白黒漫画です。DeviantArtのサイトにもきれいなファンタジー系イラストが掲載されいます。



こちらは小さい冊子ですが、jellycatという方のイラスト集です。

中にはぺんで書かれた白黒の絵の一部をカラーで塗った独特な絵が多数掲載されています。
個人的に上のイラストがお気に入りです。


最後の一冊はフランスの百合漫画的(?内容未確認)な作品です。こちらはおそらく同人誌ではなく、Archnaさんというプロの方が描いて販売している作品です。

明るいカラーで描かれた全編フルカラーの漫画です。
この方もご本人がブースにいらっしゃたので、サインをいただきました。
ネットでも漫画が一部読めるようです。


<最後に>
ジャパンエキスポは規模が大きく一日中歩き通しでした。
終わって家に帰ったあとは、疲れて動けませんでした...。
日本文化がフランスですごく人気なんだということが分かる貴重な体験でした。
また来年も参加したいですね。できれば、販売する側で。