2018年9月12日水曜日

【ネタバレあり】日本帰国、カメラを止めるな!見てきました

フランスから日本に帰ってきました。
道中、めちゃくちゃ大変でした。
パリでエールフランスが2時間遅れ、乗り継ぎのモスクワ→成田便に乗れず、まさかのモスクワ→ウランバートル経由で成田行きになりました。初モンゴルです。草原しかありませんでしたwそして、荷物が紛失。後に見つかりましたが、鞄が破壊されていました...。
その後、大阪、和歌山に行くも、台風の直撃を受け足止めをくらい、やっとの思いで新幹線で成田まで行き、新千歳に着いたものの、台風による倒木で電車が動かず、新千歳にしばらく缶詰。奇跡的に電車が動いて、実家の小樽に深夜に帰省。布団に入った瞬間、地震が起こり、停電・断水という...。まるで、映画「ファイナル・デスティネーション」みたいな状況でした。
電気も水もない生活を数日送りました。電気の大切さと普段の備えの重要さを思い知りました。

そんなこんなで、2連続の被災の後、何とか生還し日常通りの生活を送っています。

時間があったので、一時期話題になっていた「カメラを止めるな!」を見てきました。この映画、公開されたのは2017年だったんですね。最近、改めてTwitterなどで、よく分からないけど話題になっていて、自分も気になって見たくなっていたため、今回の帰国は非常に良いチャンスでした。
全く事前情報なしにこの映画を観たのですが、めちゃくちゃ面白くて、よくできた映画でした。

ここからネタバレを含む



廃墟でゾンビドラマを撮っている撮影スタッフが本当のゾンビに襲われるというB級ホラー映画のような作りの映画が唐突に始まります。正直、低予算感が満載の「なんだこの映画は?」と思いながら映画を見ていました。ただ、短編のゾンビ映画を1カットのみで撮影するというのが、技術的には面白いと見ながらには感じていました。雰囲気的には舞台が広範囲の劇を見る感じでしょうか。そして、その1カットの映画を実現したカメラマンさん大変そうだなぁと思っているうちに、エンディング。
「えっ?これで終わり??」
というのが初見で見てての感想。エンディングのスタッフロールを見ながら「どうして、こんなのが話題になっているんだ?1カットなのは面白いけど」と思っているうちに、後編本編へ突入。

この構成うまいですね。いったん観客を落胆させて、本編を楽しませるという。
1カット生放送という無茶苦茶な条件で、たくさんのトラブルと陰で戦いながら1本のドラマを撮影を完成させる様子を、時に観客をハラハラさせ、また時に観客の笑いを誘うようなシーンをはさみながら、ハイスピードで描いています。
2時間の映画ですが、後編から時間があっという間に感じました。これは、話題になるのも納得いきます。

この映画を監督・脚本・編集を担当した上田慎一郎監督の過去作品は一本も見たことがありませんが、注目の監督ですね。今後の作品にも期待したいと思います。

今年観た映画の本数は多くないですが、リズと青い鳥といい、若手の映画監督作品が話題です。結構、映画界にとって重要な年なのかもしれませんね。