2008年9月3日水曜日

ヒトラー~最期の12日間~

[映画感想]ヒトラー~最期の12日間~を見ましたDvf129



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DVDが出たのはだいぶ前になりますが、『ヒトラー~最期の12日間~』を見ました。



この映画はアドルフ・ヒトラーの女性秘書を3年間務めたトラウドゥル・ユンゲの証言をもとに作られており、とてもリアルティ溢れる映画でした。まさに名作といえるでしょう。



1945年の4月、ソ連軍にベルリンは包囲され、昼夜砲撃が続く中、追い詰められたヒトラーが自殺するまでのドラマやそこに描かれた人々の心情がとてもリアルに表現されています。ヒトラーの死後の残された人々のそれぞれの運命の選択も見所です。また、ベルリンの市街戦やソ連軍の砲撃もとても迫力があり、これも見ものです。


ナチスといえば『シンドラーのリスト』などアウシュビッツ収容所のことが多く取り上げられますが、この作品のようにヒトラー本人に焦点を当てた作品はあまりないような気がします。戦争映画をそこまで多く見ているわけではないので、あくまでも自分の主観ですが…。ドキュメンタリー映画でいくつかありますが、ここまで本格的に描いた作品は少ないかと。多くの人は「ヒトラーはユダヤ人を虐殺した悪い独裁者」という姿しか知らないのではないでしょうか?


アウシュビッツの事件は確かに残酷かもしれませんが、自分は一人の人間としてはヒトラーが好きなんですよ。歴史上の人物であこがれる人間を挙げよといわれれば、かならず、アドルフ・ヒトラーを挙げます。いつまでも自分の野望を捨てずに戦い続けたその精神はとてもあこがれます。現代はどちらかというと、保守的な世の中ですが、自分はこういうアグレッシブな精神が必要なのではないかと思います。“保守的~conservative~”という言葉は自分は嫌いですね。まあ、あまりアグレッシブに行くと対立を招くだけかもしれませんが…。難しいです…。


そして、劇中で印象深かったのは、「我々は国民に強制していない、彼らが我々に委ねたのだ」という台詞です。自分自身で考えず、他者にゆだねることしかしなかったがために堕ちていった人々の姿は現代に通じるものがあると思います。


また、日本語吹き替え版ではヒトラー総統の声を大塚周夫さんが担当しておりまして、これが実に威厳に満ちていおりまして、まさにヒトラーという感じなんですよ。全体的に吹き替えの声優さんがうまいので、ぜひこの作品は日本語吹き替えで見ることをお勧めします。


第三帝国の崩壊の様子、世界と戦った一人の男とその周りの人間たちのリアルなドラマが見ものの作品です。


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