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2019年12月29日日曜日

最近見た映画

最近、結構映画を観たのに、全然レビューしていませんでした。
もう上映終了しているものも多いですが、以下の映画を観ました。

1.ターミネーター:ニュー・フェイト
2.ドクタースリープ
3.アナと雪の女王2
4.スターウォーズエピソード9スカイウォーカーの夜明け


1.ターミネーター:ニュー・フェイト
巷でキャメロン版まどマギと言われている今作、ターミネーター2の正式な続編。
確かに、未来から来たヒロイン1がもう一人のヒロインを救うという展開は、まどマギっぽい。

正直、少し長すぎる感じがしました。ずーっと逃げているシーンが続いていてややたるい...。年老いて太ったシュワちゃんも、もう限界な感じがしました。うーん、これはちょっと...。スケールが大きく面白いのは面白いですが、やっぱり2ほどの面白さはないですね。
点数をつけるとしたら、5/10点くらいでしょうか。

2.ドクタースリープ
シャイニングのスピンオフ作品です。
この映画、子供の時以来久しぶりに両親と見に行きました。父親がシャイニングをそこそこ好きだったので、本当に珍しく見に行った貴重な映画です。自分自身も、シャイニングがすっごい好きだったので、すごく期待していたのですが、今年最悪に面白くなかった映画でした。今回はかなり原作通りに作られたとのことなので、原作が面白くないのかもしれません。
今回は、前作ではあまり表立って出てこなかった超能力=シャイニングに焦点を当てて、登場人物たちが超能力バトルを繰り広げるという、前作のシャイニングとは別路線の作品となってます。シャイニングとは違う作品と完全に割り切れば、もう少しましに見れるのかもしれませんが、正直、かなり子供だましな作品に感じました。キューブリックのキの字も感じさせない、アメコミ系のヒーローもの作品っぽい映像と内容にがっかりしました。
しかも、結構長い...。退屈過ぎて、寝そうになりました。
0.5/10点くらいでしょうか。

3.アナと雪の女王2
アナと雪の女王の2作目。1作目はあのディズニーが姉妹愛を描いた作品として百合クラスターで話題になりました。前作は映像もきれいで、3Dで見ると氷のお城が出来上がるシーンを見ると迫力がありました。何よりもポイントは、ヒロインxヒロインというディズニーとしては珍しい作品であること(マレフィセントなども)。これまでのディズニーであれば、王子xヒロインという組み合わせだったのが、姉妹愛という異色の作品。のはずだったのですが、今作では、結局王道の王子xヒロインという組み合わせに...。正直、残念。シナリオも前作の方が面白かったです。映像的にも、前作の方がよかったですかね。
点数をつけるとしたら、5/10点くらいでしょうか。

4.スターウォーズエピソード9スカイウォーカーの夜明け(ネタバレあり)
スカイウォーカーを巡るスターウォーズシリーズ最終章。ドルビーデジタル3Dで見てきました。
レイの正体がついに明かされるなど、これまで謎のままにされてきた部分がすべて明かされるエピソードです。なんと、はじめの縦スクロールするあらすじ部分で、パルパティーンが生きていたことがいきなり明かされます。実際には死んでいるようですが、ゾンビとして延命されています。いや、もう死んでてええやろ...。
そして、レイがパルパティーンの孫娘であることが明かされます。そもそもパルパティーンに子供いたのか。うーん...。
予想通りカイロ・レンが改心して、パルパティーンと戦うという。予定調和。
ランド・カルリジアンが登場し、最終決戦では、援軍を率いて帝国軍を一掃するという。
1度死んだパルパティーンも、レイと改心したカイロ・レンのタッグの下に今度こそ本当に倒れるという。
正直、過去作のエピソード6をもう一度繰り返しているだけのような感じがしました。
面白くないわけではないのだけれど、うーんという感じ。エピソード8よりは面白いのですが、過去作品のファンに配慮したとにかく無難な作品という感じです。
スターウォーズは新たに新サーガが作られるそうですが、もうさすがにやめておいた方が...。ディズニーって、本当にコンテンツの骨までしゃぶりつくすのですね...。
エピソード9、点数をつけるとしたら、5/10点くらいでしょうか。

年末にいろいろ映画を観ましたが、どれもあまりピンときませんでしたね。
他の3作品はドクタースリープよりはましですが、微妙でした。

2019年11月7日木曜日

イットリメイク版後編を観ました


イットリメイク版後編をDOLBY CINEMAの立体高音質で見てきました。
(↑劇場の入り口から、かなり凝った作りになっています。遊園地のアトラクションみたい。)

イットはスティーブン・キング原作映画の中でも一番好きな作品です。
子供たちが成長して、過去のトラウマと戦うというダークファンタジーなところが好きです。CGがまだ全然導入されていないころに作られたドラマ版を子供の時に見て、それ以来、この作品が好きになりました。

リメイク版は、もちろん昔の作品と比べてCGがいっぱい使われていて、製作費もいっぱいかかっていて、クオリティが高いのですが、やっぱりドラマ版が好きです。
リメイク版は、なんていうか、ジュラシックワールドを見ている感じです。残虐なシーンやビックリ箱のような視聴者を驚かす演出が満載ですが、以前の不気味なダークファンタジーっぽさよりも、モンスターパニック作品的なテイストが強いところが違和感を感じます。過去作ではペニーワイズ役の俳優(ティム・カリー)の不気味な演技が、ペニーワイズのキャラクター性が際立たせていました。ペニーワイズとジョージーのやり取りの動画がTwitterでずっと使われ続けているのは、その汎用性だけでなく、ペニーワイズのキャラクターがあってこそなのだと思います。リメイク版は、ただのイケメンサイコパスという感じでしょうか。

主人公たちが、ペニーワイズの住処に潜入してから、怪獣のように巨大化したペニーワイズとの闘うシーンが少し長すぎるように感じました。この辺りは、ジュラシックワールドという感じですね。このシーンが長いせいか、余計モンスターパニック的なテイストが強まっている気がします。過去作は前後編で3時間でしたが、今作は前後編で5時間以上もあるんですね...。それは長いわ...。

部族の儀式については、何んとなくペニーワイズを倒すために、何かもっともらしい武器が必要ということで導入されたのかもしれませんが(ひょっとして原作準拠?)、どちらかというと過去作のパチンコで戦う方が好きです。パチンコなんかで倒せるわけがないのですが、そちらの方が、民族伝承などのファンタジーっぽさがあって、個人的には好きです。

今作で初めて理解したのですが、スタンが自殺したのは、怖がりの自分は足手まといになる可能性が高く、自分自身をルーザーズクラブから抹消するために勇気を出して行った行動だったんですね。本当はペニーワイズに殺されたのだと思っていました。

イットを見て、この映画は最近のリアリティを求める世代には受けるかもしれません。
ですが、やっぱりこの作品は、モンスターパニックではなく、ダークファンタジーであってほしいです。


2019年10月23日水曜日

ジョーカーを見てきました

IMAXシアターでジョーカーを見てきました。
正直、自分はこの映画を観るつもりはありませんでした。予告編を見る限り、自分の中のジョーカーのイメージと本作のジョーカーのイメージがあまりに違いすぎたためです。やっぱり、ジョーカーのイメージって悪のカリスマなんですよね。ダークナイトのジョーカーやジャック・ニコルソンのような強いジョーカーが自分の中のジョーカーなんですよ。
でも、映画を否定する以上は、やっぱり見てからじゃないといけないと思い、この映画を観ました。

映画を観た後、この映画の評価が180度変わりました。
非常に良くできた映画だと思います。ジョーカーというキャラクターを題材として使いながらも、貧困層の一人の男が堕ちていく様子を、ドキュメンタリー映画のように撮っていて、リアリティがすごく強い作品でした。ホアキン・フェニックスの演技があまりにリアルすぎて、狂人のしぐさ一つ一つがリアルで不気味でした。こんな人、本当にいそうです。正義の味方がいない世界というのも、映画に現実味を持たせる設定として、うまく働いている気がします。

この作品のジョーカーは、周りの人間に踏みつけられながら生きる、ただの一人の弱者です。そんな、貧困層の弱者が、富裕層の人間に反旗を翻し、その姿に、周りの貧困層の人間が連鎖的に感化され、炎上するという、まさに、現代のネット社会でこそ起こりそうな事件を描いています。この映画を観たとき、「危険な映画だな」と思いました。この映画のジョーカーは、映画の中だけでなく、現実世界の人々にまで火をつける可能性があると思ったからです。ただ、そう思ったあと、よく考えたら、そんな反乱を起こすような人たちは、この映画を観に来ることができないんですよね(お金がなくて)。映画を観に来ている人間は、大なり小なり、映画の中でチャップリンのモダンタイムスを見ている富裕層にカテゴライズされるのかもしれません。この映画がテレビで放送されたり、DVDで安くレンタルされるようになったとき、真の危険が社会を襲うのかもしれませんね。京アニ放火事件の犯人も、おそらくこの作品のジョーカーと同じような人なのかもしれません。きっと、これからジョーカーがどんどん社会の中で増えていくのでしょうが、その対策方法がないのが恐ろしい...。

2019年10月9日水曜日

ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝

京アニの魂の作品、ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝を見てきました!
乙女の園が舞台という、百合展開満載の本作!リズと青い鳥に引き続き、京アニの作画、美しい風景描写で描かれる最高品質の百合!とにかく美しいの一言でした!文学的な少女漫画の世界ですね。

ヴァイオレットエヴァーガーデンの作画、すごすぎますよね。髪の毛の細かい動きとかも全部作画でやっていて...。本当に匠の技です。自分が、この作画をまかされたら、きっと胃液が逆流すること間違いなしです。

今作のヴァイオレット、すっかり大人になっちゃって、すげえって思いました。家庭教師ができるほどの教養とマナーを身に着けているとは。この時、ヴァイオレット何歳なんでしょうね。テイラーは成長してからのヴァイオレットも出てきますが、20歳を超えているのでしょうか。でも、見た目が変わらない不思議。

本作、ちゃんとハッピーエンドで良かったです。イザベラからの返信が途絶えたとヴァイオレットが言ったとき、もしかしたらイザベラ死んでいるんじゃないのっ?って不安になりました。気管支が悪いという描写もあり、視聴者側に、そういう不安を抱かせる演出なのかもしれませんね。イザベラちゃんと生きていて、テイラーの手紙を受け取ることができて良かったです。テイラーはこれからレギュラーキャラとして登場するのでしょうか?
次回作の劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデンでも登場するのでしょうかね?

映画の最後に次回作の告知として、「鋭意製作中」と表示されたときは、京アニ頑張れ!って心から思いました。何年経ってもいいです。ユーフォニアムともどもずーっと待ち続けます!

京アニへの応援として、微力ながら今年の冬コミで京アニ本を作成します。売り上げはすべて京アニに寄付します(微々たるものになると思いますが)。


2019年6月18日火曜日

メイドインアビス総集編2!をアリゾナで見ました

メイドインアビスの映画がアメリカでも公開されたので、見に行ってきました。
また、ナナチの新しい活躍が見れる!と思い、楽しみにして見に行ってきました。
が、なるほど、これ、総集編なんですね(というか、アニメ版をそのまま上映した感じ?)。完全新作だと勘違いして見に行きました。新作は来年公開ですか。

まあ、でも、ナナチを大きなスクリーンで見れたので良かったです。ミーティのあのシーンをもう一度見ることになるとは...。となりのアメリカ人もめっちゃ泣いていました...。

新作を見る前の復習にちょうど良かったかもしれません。

日本版では収録されていたのかどうか分かりませんが。北米版では映画の終わりに、やはり製作スタッフのメイキングビデオが20分ほど(?)上映されました。正直、メイキングに興味のない人には退屈かもしれません。実際、多くの観客が席を立っていました。
一番驚いたのは、脚本の倉田英之のビジュアルが変わりすぎて、誰か分からなかった点でしょうか。昔より、すっごい恰幅が良くなりすぎて、誰か分かりませんでした...。
自分も気をつけなきゃいけないと思いました。映画の後のメイキングに関しては、正直、あまり入れない方がいいのではと、個人的には思います...。

とりあえず、新作を楽しみにして待ちます。そのころには日本に帰っているはず...。
来月は、待望の響け!ユーフォニアムの劇場版を見に行きます!!一日だけの貴重な上映です。


2019年5月29日水曜日

劇場版「響け!ユーフォニアム誓いのフィナーレ」がアメリカでも上映決定!

1日だけですが、劇場版「響け!ユーフォニアム誓いのフィナーレ」がアメリカでも上映決定です!ロングラン上映されるだろうから、日本に帰った時に見れるだろうと思っていましたが、アメリカでも見れるとは!アメリカは、フランスと比べると日本のアニメ映画も多少上映してくれるからとてもありがたいですね(1日だけですが...)。

上映は7月11日!

https://www.harkins.com/movies/sound-euphonium-our-promise-brand-new-day-sub-85779-0?date=2019-07-11


あと、メイドインアビスも近々上映されるようですね。
こっちも、見に行きます。
https://www.harkins.com/movies/made-in-abyss-wandering-twilight-subtitled-85843-0?date=2019-06-17

2019年5月17日金曜日

劇場版 幼女戦記 in USA

劇場版 幼女戦記をアメリカで見ました。海外のアニメ配信サイトCrunchyrollの主催で、一日だけの上映です。日本では、3月くらいにすでに公開されていたと思うのですが、アメリカで見ることができて良かったです。

正直、内容をかなり忘れていたので、見ながら内容を思い出していました。劇場版を見る前に、アニメ版を見返しておけばよかったと思ったのですが、この作品は、そんな必要はありませんでしたね。基本的に、ターニャの鬼畜っぷりを楽しむアニメなので、内容を忘れていても、十分楽しめました。

シャルル・ド・ゴール(のそっくりさん)軍が壊滅するシーンから、ソ連に移り、国歌を歌いながらモスクワを破壊、スターリン(のそっくりさん)の巨大な像が崩壊するシーンまで、ひたすら戦闘の連続。主人公であるターニャ・デグレチャフの鬼畜っぷりが、劇場版でもいかんなく発揮されていて、アメリカ人のファンも大喜びでした。

前作のラストにちょこっとだけ登場したメアリー・スーも大活躍。正直、最初誰だっけこいつ?って感じでしたが、存在Xから力をもらったおっちゃんの娘ですね。なぜか、スタートレックの2次創作キャラクターと同じ名前。ジョン・スミス的な感じのネーミングでしょうか。

娘も父親同様、怪物級。メアリーとターニャの魔法少女バトルが今作の見所だと思います。後ろの席に座っていたアメリカ人が「マジカルガールみたいでクール」だと言っていました。この作品って、一応魔法少女ものなのだろうか?

ひたすら前線での戦闘の日々を送るターニャですが、前線を退くことを許可される最後のシーン、もうオチが見えているラストにアメリカ人も大爆笑でした。やっぱり、立案した作戦は、ターニャ自らで実験することになったか。

幼女戦記ってかなり無茶苦茶な設定のアニメですよね。この映画を観た後、翌日にアメリカ人の同僚にどうやって説明したらいいんだろう?ってずっと考えていました。やり手のビジネスマンが、部下の恨みを買って殺され、気づいたらパラレルワールドで幼女で魔法少女になって、第2次世界大戦のドイツ軍に、ビジネスマン時代に培った才覚で勝利をもたらす...。うーん、なんのこっちゃら...。

<Crunchyroll版オリジナル>
上映の初めに、Crunchyrollによる作品の短い解説、映画鑑賞の際の注意事項が入っています。
映画が終わった後、アメリカ人向けに、製作陣の対談とアメリカのファンに向けて、アニメの制作スタッフ、カイロ・ゼン先生(文章による)からのメッセージが収録されています。ただ、これを流すなら、映画の前でしたね。基本的に、日本以外の国では、スタッフロールで、みんな劇場を出てしまうので、皆が立ち去ってしまった後に、このおまけ映像が流れていました。まあ、最後まで残ってくれた人に向けてのおまけなのかもしれません。

そういえば、カイロ・ゼン先生って、普通に日本人なんですね。幼女戦記って、てっきり海外の小説をアニメ化したものだとばかり思っていました。すっごい、外人っぽいペンネームですね。

2019年3月6日水曜日

劇場版Fate、コードギアス復活のルルーシュを見てきました

仕事で、日本に一時帰国したので、ついでにFate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterflyとコードギアス復活のルルーシュを見てきました。

ネタバレを含む

Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterfly
昔、ゲームをやったはずなのに、なぜか神父と士郎が最後殴り合いをしていることしか思い出せない。そのHeven's Feelの第2章。飛行機の中で眠れず、急な案件でホテルでも眠れず、徹夜明けでみました。

感想を箇条書きで

・戦闘シーンの作画がすごい:とくにバーサーカーとセイバーオルタのシーンの作画がすごかったです。スピード感のある作画と、セイバーがエクスカリバーをバンバン打ちまくっていて、迫力がありました。
・桜がエロい:原作はエロゲーなので、こういうシーンがあるのは当然のような気がしますが、それまでの作品であまりなかったのに、桜ルート版では、気合い入ってました。スタッフ、みんな桜が好きなんですね、きっと。まあ、どちらかと言えば自分も桜派ですけどね。
・全体的にずっと勢いがあって、最後まで目が離せない:スピード感のある演出で見ていて飽きませんでした。
・慎二が少し痛ましくなりますが、やっぱり、ワカメはワカメ。最後に、さくっと桜に消されちゃいますね。そうか、このルートの慎二は殺されるんだった。
・音楽:やっぱり、これまでのFate作品通り梶浦さんの曲が良かったです。 

3章の公開は、来年の春とのことなので、それまでには日本に帰国して見たいですね。
HF、3章から、待望の言峰ルートになるはず!楽しみですね!あの、愉悦を求めること以外、無感情に見える言峰が熱いルートだったはず!もうゲームをやったのは10年前なので、記憶があいまいだけど!


コードギアス 復活のルルーシュ
待望の、コードギアスの続編。ぞう、亡国のアキトじゃぁ、満足しません。やっぱりルルーシュが主人公のコードギアスがみたいのです。

ネタバレが怖くて、何の事前情報もなく見ました。もしかして、ルルーシュは最後にちょこっと出るだけなんじゃないか?とか心配していましたが、割と序盤から出て来て安心しました。そして目覚めた後は、アニメ版の2期と同じ復活の仕方でよかったです。まずは、ギアスで周りを囲んでいる敵を倒すというやつ。これこそ、ファンが待っていたルルーシュだと思います。コードギアスの中でも一番面白いポイント、知略を尽くした戦闘シーンもちゃんと描かれていてファンとしてはうれしいです。アキトでは、ただ、バーサーカーが「死ね死ね」叫びながら戦うだけなので、反逆のルルーシュとは真逆なんですよね...。

そして、序盤のルルーシュを世話するC.C.がいいですね。母性本能全開のCCが好きです。

映画を観ていて、不思議だったのはシャーリーがなぜか生きていたことです。調べてみたら、総集編では、ストーリーが変更されて、シャーリーは生存しているのですね。総集編見とくべきだったか...。ぜんぜん知らんかった。

アリプロの曲を久しぶりに聞きました!おおっ!

今回、サヨコさんが大活躍していて、そこも良かったです。

アニメ版のキャラクターが勢ぞろいで、最後は、CCとともに道を歩むことを決意するルルーシュという、C.C.ルートエンドで、アニメ版のエピローグとしては最高の出来だったのではないかと思います。

3日間ほぼ徹夜で仕事していたのですが、徹夜明けでも眠くなることはなく、見ることができた作品です。超面白かったです。


2018年11月21日水曜日

アリゾナでボヘミアン・ラプソディを観ました


Queenについて、そしてフレディ・マーキュリーについて、名前くらいしか知らない自分ですが、リズと青い鳥を日本で見たときに流れた予告編で気になってたので、ボヘミアン・ラプソディを見てきました。アメリカでは日本より早めに公開されていて、テンピのAMCでは、自分が見た日が最終日でした。フレディの名前は魁クロマティ高校で知ったくらいで、本当にどんな人物なのか全く知りませんでした。そんな自分に、この映画は、フレディという人物そしてQueenの伝説を知る機会を与えてくれました。

この映画を観る前、Queenについて全く知識がない自分が見て楽しめる映画なのかどうか不安でしたが、そんな不安は必要ない映画でした。めちゃくちゃ最高の映画でした。

迫力のあるライブの風景が最新の映像技術と音響で描かれ、本当にライブにいるかのような体感を味会うことができました。劇中で演奏される曲は、どれも自分が知っている曲で、「We will rock you」などの有名な曲がQueenの曲だと、この映画を観るまで全然知りませんでした。Queenがどうやって誕生したのか、彼らに何が起こったのか、そして、フレディの生き様や葛藤がこの映画には、しっかり描かれていて、この映画で、Queenとは何か、フレディーとは誰なのかを知ることができました。こんなロックな奴らが自分が生まれる前に活躍していたのか(ロジャーとブライアンはまだ活躍中ですが)!

映画を観終わった後、You tubeで過去のライブ映像をいろいろ見ていましたが、どれも最限度がすごい。特に、最後のチャリティコンサートの映像の最限度がヤバいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=A22oy8dFjqc&feature=youtu.be

フレディを演じたラミ・マレックの演技がすごすぎて、本当にフレディになりきっているんですよ。映画見ている間、ラミの演技を見ていて、こいつ倒れるんじゃないかって、思わせるくらい、本気の演技でした。他のメンバーも実際の自分物にそっくりな人で、最限度がヤバいです。
この映画は、フレディのいるQueenを現代に蘇らせ、自分のようなQueenを全く知らない人間に、Queenの魅力を伝えてくれました。

エネルギーに満ち溢れたフレディの生き様は、自分のクリエイティブ精神も刺激してくれました。現在、冬コミに向けて本を作成中の自分に、これは非常にありがたい。
CDを作るために、自分の3か月分の給料をすべてレコーディングスタジオのレンタルにつぎ込むところとか、すごくロックです。

ロックとバラードオペラを組み合わせるという斬新なアイディアも神がかっています。

自分がエイズでもうあまり長くないことをメンバーに伝えたとき、フレディが言った「俺はみんなが見たいものを見えるパフォーマーなんだ」というセリフがしびれました。

ボヘミアン・ラプソディはまだ日本では上映中だと思うので、ぜひ劇場で見てください。この映画はリズと青い鳥と同様、劇場でしか見れない作品です。できれば、IMAXで見るのをお勧めします。よりリアルな体感を味会うことができると思います。


2018年11月13日火曜日

アメリカでリズと青い鳥!冬コミ情報情報

ついに、本日からアメリカでもリズと青い鳥の上映が始まりました!
アリゾナではスコッツデールで2日間だけの上映の予定でしたが、なんと、テンピにある家の近くの小さな映画館で急遽1週間上映されることが発表され、本日見てきました!
スコッツデールの映画館は町はずれの砂漠地帯にある映画館で、家からバスで2時間くらいの距離だったので、本当にラッキーでした!フランスにいたときは、リズと青い鳥を見るために、アヌシーに行ったり、埼玉に行ったりと、自分が必死で追いかける側でしたが、今はなぜかリズ鳥側の方から近づいてきてくれるという。きっと、死ぬ気で頑張ったご褒美なんだ!リズと青い鳥とは、なんだか不思議な縁を感じます。

リズと青い鳥が上映されたのは、ダウンタウン・テンピのミル・アヴェニューにある「Harkins theater」 という小さな映画館。なんと、上映中の作品が、上の写真見たく、アナログの文字盤で表示されるのです。「LIZ AND THE BLUE BIRD」としっかり表示されています!味があっていいですね。劇場はおそらく一個だけで、1作品しか上映していない感じの小さな映画館です(思いの外劇場は広かったです)。でも、映画の上映期間中、作品のタイトルが映画館の入り口にデカデカと表示されるおかげで、この映画館がリズと青い鳥専用の映画館として存在する感じがしてうれしいです。


映画館の入り口には。リズと青い鳥の英語版のポスターが!
自分が住んでいる町で、しかも海外で、この映画が上映されていることが、すごくうれしい。まさに奇跡としか思えない...。生きててよかった...。

これが映画のチケット!

公開初日ですが、映画を観に来たお客さんの数は10人程度。まあ、ジブリや細田守監督作品ではないですから、分かる人にだけ分かればいい作品なので。むしろ、10人でも、この作品に興味を持ってくれたアメリカ人がいることがうれしいです。

実は、リズと青い鳥は、これで7回目の視聴になります。フランスから埼玉に日帰りで行き、見に行ったのが一回目。そのあと、川崎チネチッタで、5回出国直前まで見ました。

川崎チネチッタ
チネチッタにあった声優のサイン入りポスター…

ポスターズ。

時間が許す限り、いっぱい見ました。本当に出国の直前まで...。よく、自分が日本を離れるタイミングで上映してくれたなぁと思います...。本当の奇跡です...。
リズと青い鳥は、何回見ても最高です。

この作品、希美がすごく複雑な精神構造の持ち主なんですよね。それを、演出や人物の細かい動作で表現するところはやっぱり素晴らしい。何度見ても、見飽きることがありません。こういう作品、すっごく好きです。

アメリカ人にそういう細かい演出や人物描写が伝わっているかどうか分かりませんが、伝わってくれればなと思います。ぜひ、この映画を見て、彼らにも考察してほしいですね。

あと、海外では映画のスタッフロール(日本語)の際に観客が席を立つのが普通ですが、オタクなアメリカ人たちは立ちませんでした。フランスでもオタクっぽいフランス人は席を立たず、スタッフロールの最後までずっと席に座っていました。
つまり、海外では、映画のスタッフロールで席を立たない人はオタクということなのだと思います。

可能ならば、これから一週間毎日リズと青い鳥を映画館で見たいと思います。
連絡が遅れましたが、今回冬コミに受かったんですよね。現在、リズと青い鳥メインの響け!ユーフォニアム本を製作中です。最近、若干モチベーションが下がり始めていたので、このタイミングで1週間リズと青い鳥公開はとてもうれしいです。頑張れと応援されている気がします。本当に、奇跡的なタイミングでの上映です...。

冬コミは、スタジオイノワーるは

12月29日土曜日東Fブロック-46b
に配置されるそうです。

それと、今回は別サークル名義でゆるキャン△本も出します。

自分は年末日本に帰れないため、スタジオイノワーるの本は、もう一つのサークルの方に置くかもしれません。詳細はコミケ前に告知します。


2018年7月1日日曜日

リズと青い鳥見ました!すべてが尊すぎる!(イラストあり)


京都アニメーション制作「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品「リズと青い鳥」をフランスから日本に帰って見てきました!アニメ第2期序盤で描かれた希美とみぞれのその後のお話です。

リズと青い鳥はフランスのアヌシーで開催された、国際アニメーション映画祭(アヌシー滞在の記事も今度書きます)で上映されたのですが、残念ながら、チケットがとれませんでした...。当日、アヌシーに赴き、列にも並びましたが、目の前でシャットアウト...。立ち見でもいいので見せてください!と交渉しましたが、セキュリティの関係上無理だと言われ断念...。ユーフォニアムを全話復習して来たのに!アヌシー国際アニメーション映画祭がまさかこんなに熾烈な戦いの場だとは...。初参戦でぼろ負けしました...。

映画館を後にして、宿に戻って、気づいた時には日本行きの飛行機のチケットを購入していました。仕事のプロジェクトが佳境に入っている忙しい時期だったので、仕事に影響してはいけないと思い、週末だけ日本に帰りました。実質、日本には土曜日の夜しか滞在できず、映画自体も東京都内ではもうほとんど上映されていなかったため、わざわざ埼玉まで行きました。さらに、出国前、フランス側では、大規模なストライキで電車もバスも動いていないという追い詰められた状況。そして、駅に向かう際に自転車が壊れるなど、いくつもの数えきれない災難に襲われましたが、何とかリズと青い鳥見れました!本当に、本当に大変で長い戦いでした...。映画一本見るのにここまで苦労するのは、多分、人生でこれが最初で最後だろうと思います。でも、この映画はそんな苦労をしてでも劇場で見る価値がある映画だったと思います。映像や音楽が素晴らしく、登場人物やその他いろんなものすべてが、みぞれと希美の関係を描くために存在していた気がします。

OP
OPのみぞれが足音で希美を判別しているシーンたまらなく好きです。そして、みぞれと希美が歩くとき、いつもみぞれが希美から少し距離を開けて後ろをついて歩く、この二人の距離感好きです。希美のポニーテールが揺れている描写も小動物っぽい感じでなんかいいです。
音楽室に二人きりのシーンで希美の肩に頭を持たれかけようとして失敗するみぞれを見て、頑張れー!って応援したくなりました。
そして、このシーンの二人の会話ですが、そのかみ合わなさが、ほかの百合ップルたちと違って歪です。なんで、この二人は一緒にいるんだろう?歯車があっていない二人というのが、このシーンからも分かります。同時に、みぞれの片思いに近い雰囲気が伝わってきて、切ないです。みぞれはアイドルに恋する少女で、アイドルは希美という構図です。まどマギの眼鏡ほむらちゃんとまどかの関係に似ていますね。でも、希美の言動に一喜一憂して振り回されるみぞれはかわいいですね。

大好きのハグ
希美に大好きのハグしてみようかっと言われたとき、みぞれが完全に思考停止状態になっているシーンがたまらなく好きです。きっと大好きのハグはみぞれにとっては刺激が強すぎるので、本当にされたら気絶しちゃいそうですね。キマシ、キマシ....。これもイラストに描きたい

青い鳥の羽
この作品の象徴的な青い鳥の羽。
みぞれが希美からもらった青い鳥の羽を籠にいれて保管しているのを見て、愛が重いなと思いました。みぞれヤンデレ要素ありすぎる。

みぞれの反撃
新キャラの剣崎梨々花(デカリボン先輩とちょっと似ている)がのぞみぞに割り込んできている感じも百合好きとしてはたまらないですね。みぞれを巡る希美VS梨々花の同人誌を読みたいです。
みぞれが希美にプールに行こうと誘われたとき、あえて、他の子も誘っていい?と聞くシーンのみぞれがいじらしいです。希美は人気者で、他の友達とよくつるんでいて、それがみぞれにとって、自分も友達の一人にすぎないんじゃないかと、不安の種になっています。そんなみぞれの気持ちも考えず、それでも希美はみぞれが無条件で自分についてきてくれると信じ切っています。そんな、希美ですがみぞれの思いがけない言葉に動揺します。普段自分が感じていることを希美に知ってもらうために、みぞれが反撃している貴重な場面です。みぞれ、頑張った!みぞれの思いがけない反撃に、希美が不安な表情を浮かべているのが百合的にグッドです。希美のみぞれに対しては独占欲が強い一面が見れて、ちょっと、「おおっ」って思いました。実際、図書館のシーンを見ると、希美は必ずみぞれのそばにいるようなので(どこかから監視してる?)、意外と希美もヤンデレ要素があるのかもしれません。

リズと青い鳥
最初、孤独な少女の下に現れた青い鳥の少女が希美で、孤独な少女リズがみぞれでしたが、二人の関係が途中から逆転しているシナリオ構成が見事でした。音楽の才能があるみぞれが青い鳥で、そのみぞれの未来を願う希美。絵本「リズと青い鳥」の内容の理解を通して、二人がお互いの気持ちを徐々に理解していく描写が素晴らしいです。絵本のラストに対して「またいつでも戻ってくればいいのに」、「自分なら青い鳥を閉じ込めておくのに」と言って、青い鳥を解き放ったリズの心境を理解できないでいた希美とみぞれでした。青い鳥自身もリズのことが好きで、一緒にいるのだから、ますますリズの心境が分からなくなります。でも、青い鳥の少女がリズのことをあまりに好きすぎて、その気持ちが青い鳥の少女を本来いるべき場所から遠ざけていることに気づくみぞれと希美。同時に、絵本と同じシチュエーションに、自分たちが置かれていることに気づいてしまう二人。
最後の二人の本気のセッションでは、飛び立つ決心をしたみぞれと、同時にその本気の思いに対して、みぞれに真正面から向き合い、泣きながら彼女の決心を受け入れ、みぞれとは異なる道に進むことを決める希美を見て切ない気持ちになりました。セッションの後、理科室で、みぞれが大好きのハグで希美に告白するシーンでは、出会ったときのことはよく覚えていないという希美ですが、その後で、昔の回想をしていることから、本当はしっかりと覚えていて、みぞれが飛び立てるように、あえて着け放して言ったことが分かります。みぞれが希美を好きというのに対して、希美はみぞれのオーボエが好きと言い、これによって、希美はみぞれに音楽の世界で羽ばたいてほしいという思いを伝えます。みぞれを突き放してでも、彼女の未来を願う希美の心境を思うと胸が痛いです。まさに愛ゆえにですね....。

希美の複雑な精神構造
希美はみぞれを親友と思う気持ちと、みぞれの演奏技術に嫉妬のような感情を抱いているんですよね。アニメ版で、部活をやめる時の理由について、本人はみぞれが頑張っていたからというポジティブな理由しか言っていませんが、久美子に「みぞれは初めからコンクールメンバーだったから」とぼそっと漏らしていることから、すでにこのころからみぞれに対して負の感情も持っていたのだと思います。今回の映画でも、やっぱり希美はこの感情をずっと抱えていて、それ故にみぞれとも険悪になって行きます。でも、そんな負の感情を抱えてきた希美ですが、最後に大好きのハグで一気に吹っ切れるところが、すごく好きです。この瞬間に、ようやく二人は真の親友になれたのだと思います。

おそらく、希美は、人気者でいたいと思う反面、一定の距離からは人を近づけないように自己防衛ラインを張っているのだと思います。悪く言えば、希美は表面上の付き合いしか望まないのでしょう。でも、そんな希美に対して、その防衛ラインを越えようとする人物が、みぞれなのではないでしょうか?OPで、希美の肩に、みぞれが寄りかかるシーンで、みぞれの髪が触れる直前に希美は立ち上がってしまいます。もしかしたら、この行動も意図的なのかもしれません。勇気を振り絞って希美の防衛ラインを越えようとするみぞれから、自身を守るために。もしかしたら、無意識的にこのような防衛行動を行っているのかもしれませんね。
希美がリズと青い鳥の曲が好きな理由を「だって...」と言いかけて止めてしまうシーンがありますが、「だって」の続きはきっと、「オーボエとフルートのソロのかけあいパートがあるから」だと思います。でも、希美はこのセリフを言えないんですよ。きっと、そのセリフは希美の中の防衛ラインに抵触するから。一線を越えたくなくて、続きを言わなかったんだと思います。それで、きっと笑顔でごまかしたんだと思います。きっとあの笑顔は仮面をかぶっているときの笑顔なのだと思います。

おそらく、希美は大勢の中に囲まれていても、ずっと孤独なのだと思います。でも、もしかすると、これは特定のグループに所属しないといけない女子社会において一般的なものなのかもしれません。
だからこそ、みそれは希美にとっての特別なんだと思います。


ラストシーン
最後のシーン、OPと同じように希美の後を歩くみぞれ。日常に戻って緩み切った笑顔を見せるみぞれが最高でした。そして、そこに希美が不意打ちで振り返るところで、映画が終わるという...。
安っぽくて、あまり多用したくない表現ですが、"尊い!”と思いました!

映画の最初「disjoint」の表記がここで「joint」に変わる演出も好きです。二人が本気でお互いに向き合って初めて、二人は真の友達になったんだと思います。


その他
<なかよし川>
デカリボン先輩となつきちのなかよし川カップルが健在なのがうれしかったです。ちゃっかり、夏紀と同じ大学に進学することを決めているデカリボン先輩が、ツンデレかわいいです。二人とも、末永く爆発しなさい。

<くみれい>
なかなか噛み合わない、のぞみぞを見かねて、くみれいがセッションという形で、二人にお手本を見せているのが最高でした。そう、百合ップルとしてのお手本を...。同人誌描きたい....。
何となくですが、リズ青では久美子のキャラデザがさらにモブキャラ化していているような気がしました。本編では主人公だったのに!なんていうか、モブキャラの美少女感。ユーフォニアムは、モブキャラに、かわいい子多いんですよね。

<男子生徒がいない>
この学校、共学なはずなのに、男子生徒がいなくなっているのが面白かったです。練習風景の背景に描かれていることは時々ありますが、セリフは基本的になし。共学の学校が百合の舞台にふさわしい女子校に変えられていて、作品の雰囲気を重視するために徹底されているなと思いました。

<作画>
京都アニメーションの作画がきれいすぎます!細かい足や手、髪の動き、楽器を演奏するときの息遣いなど人物の動きがすごく自然に描写されていて、やっぱり京アニの技術力はすごいです。楽器も手書きで描いているし...。あれを自分がやれって言われたらと思うと、吐きそうになります...。全体の色合いも透明感があって、まさに少女漫画の世界って感じでした。リズと青い鳥の童話の世界も絵の具で描いたようなタッチで、絵本がアニメーションしている感じでよかったです。今回のリズと青い鳥は、技術面と演出、シナリオ、音楽のすべての点において、京都アニメーションの最高傑作だと思います。


最後に

卒業後、二人は異なる進路を選ぶわけですが、ひだまりスケッチのように、大学が近くて住む家は一緒みたいな未来があればいいなと思いました。これが希美の言うハッピーエンドに近いのではないでしょうか?やっぱり、みぞれには希美がいないと生きていけないような気がするんですよね。
そんな思いで、この一枚を描きました。(最近、お仕事でしか絵を描いていませんでしたが(描いたイラストは著作権の関係上公開しません)、久しぶりに自由に絵を描きたいと思いました。)

二人は新居でお引越し作業中です。何となく、希美の方が力持ちそうだと思ったので(運動得意そう)、大きくて重い方の荷物は希美が持っています。小さい荷物でも、みぞれには重いので、少し前のめりになっているのが伝わると嬉しいです。ちなみに、動きやすい格好をしてきた希美に対して、引っ越し向きじゃない格好のみぞれという対比を描いてみました(みぞれはこういうの要領悪そうだと思ったので)。

背景の家は、ひだまり荘みたいな日本風のアパートにしようかと思いましたが、何となくリズの住んでいる洋風の家にしてみました。この間、お仕事でフランスのアンジェのお城で合宿をした際に見た近くの家をモデルにしました。フランスの田舎は、本当にリズと青い鳥の童話の世界のようです。いろんなところから百合オーラを感じました。

正直、リズと青い鳥、もう一回見たいです...できれば劇場で...。でも、さすがにそれは贅沢ですね。一回だけでも、日本の劇場で見れて幸せです...。本当に険しい道のりでしたが、本当に見れて良かった。見ていなかったら、きっと後悔していました。リズ青はここ数年で見た映画の中でも、最高の作品でした!ブルーレイが出たら速攻で買います。きっと自分はそのころにはアリゾナにいるので、アリゾナから取り寄せます!そして、家のプロジェクターで一人上映会をします!

戦利品
劇場で、アクリルスタンドが売られていたので買っちゃいました。2年生メンバーだけですけど。あと、来場特典でポストカードをもらいました。

イオンシネマ熊谷

東京近辺で唯一、自分が滞在する時間にリズ青を見ることができた埼玉県熊谷市にある映画館です。イオン内に映画館があります。埼玉に初上陸でしたが、意外と田舎なんですね(失礼を承知で)。東京に近いからもっと都会を想像していました。イオン内も店舗が撤退していて、正直、すごくさびれた感じでしたが、自分にとってはこの場所はフランスから飛行機に乗ってくるだけの価値がある場所だったんです。こんな気持ちでイオンに来る人がいるなんて、誰にも想像できないと思いますが....。本当にありがたかったです。映画のweb予約は映画公開の数日前からしかできず、それまで、映画の上映スケジュールが未定のことが多いです。最初、神奈川に行こうと思っていたのですが、出発直前に、自分が映画を見ることができる時間帯に映画が上映されないことが発表され、超焦りました。本当に必死で探して、熊谷の映画館を見つけたときは、本当にうれしかったです。イオンシネマ熊谷さん、奇跡を起こしてくれてありがとうございます!
できれば、9月にどこかの映画館で上映されていればいいなと思います。アリゾナに行く前に、日本に一時帰国するので、もし上映されていたら、沖縄でもどこでも行きます!

2017年12月14日木曜日

スターウォーズ最後のジェダイは良作ディズニー映画


フランスでいち早く、スターウォーズEP8最後のジェダイを見てきました。
本日が公開初日です。
フランス語版のサブタイトルは「Les Deriniers Jedi」
Les Derniersと複数形になっているところが味噌です。最後のジェダイは一人じゃない!

やっぱり、スターウォーズということもあって、コスプレイヤーがちらほらと劇場内にいました。でも、前回の、EP7のときと比べて、若干、その数は少なかったです。
ちなみに客席は、ほぼ満席でした。1週間前に予約したら、その時点でほぼ満席でした。


今回のお話はEP7の終盤から、そのまま続いく形で始まります。監督がJ.J.エイブラムスからライアン・ジョンソンに変わったこともあり、前回とは少し作風が変わっています。

まず、最初に思ったことは「ディズニー映画っぽい!」という点です。
今回は、愛らしい動物のお友達がたくさん登場します。この愛らしい動物たちとともに、主人公たちがピンチを切り抜けるわけです。最初見ていて、ポカフォンタスかライオンキングでも見ているのか、俺は?と若干否定的に見ていましたが、見ていて、だんだん、これはこれで悪くないのではないかと思うようになりました。少なくとも、親子連れで見るのには適した設定だと思います。

あと、もう一つ、コメディタッチのシーンが増えました。開始早々から、シリアスな展開の中、ハックス将軍と、ポーのコメディタッチのやり取りが繰り広げられます。これまでのスターウォーズだと、基本的に前編シリアスな展開のみで構成されるシーンが多く、たまにR2-D2やC-3PO、チューバッカなどのマスコット的キャラが面白いことをやる程度でしたが、今回は、全体的にギャグが多い。そのため、映画を見始めたときは、「こんなのスターウォーズじゃねえよ!」って思いながら見ていたのですが、だんだん、これも悪くないと思うようになりました。普通に面白いし。確かにスターウォーズじゃないけど、ディズニー映画と融合した、新たなスターウォーズとして見ると楽しめると思います。古参のスターウォーズファンがどう思うか分かりませんが。
最後のシーンの星を見上げる少年のシーンもこれまでのスターウォーズの雰囲気とはかなり違います。でも、新たな希望の象徴として、このシーンは個人的にありかなと思いました(※このシーンを見て、銀河英雄伝説が見たくなりました)。

では、ここから、なるべくネタバレをしないように見どころをいくつかピックアップしてご紹介します。後半からネタバレあり。

■ヨーダが出る!
どこで出るのかは、映画を見てのお楽しみです。フォースと一体化したジェダイって最強なんじゃね?と思いました。もう神様だよ...。

■ルーク強すぎ!
ジェダイマスターであるルークが戦うシーンもあります。

■カイロ・レンやレイ、フィンの成長
今作の主人公的キャラクターである、この3人の成長にも注目です。カイロ・レンに関しては、今作では、むしろベン・ソロというふううに、カイロ・レンではなく、ベンという一個人として扱われている演出もいいと思いました。テザームービーでもありましたが、フィンと、キャプテン・ファズマの決闘も見どころです。「システムに戻れ」というキャプテン・ファズマはフィンにとって、打ち破らなくてはならない最大の壁なので、フィンの成長を描く上で重要な山場です。そして、レイはジェダイの修行の後、より強大な力を手にします。

■ルークの過去
ルークが疾走するに至った理由についても明かされます。

■レイアがフォースで宇宙を飛ぶ!
正直、「そんな馬鹿な!」「これはねーよw!!」と思いました。もはやコメディです。ありかよ、これ?まあ、でも面白いので、ぜひ劇場で確かめてください。フォース最強すぎる...。もう誰も、レイヤを殺せないよ。

■画面構成へのこだわり
物語の後半で、塩の惑星にレジスタンスが追い込まれるのですが、このシーンの画面構成がかなりこだわりを感じます。
塩の色が赤色で、これが血の赤色のように見えます。スターウォーズといえば、戦艦や小型艇で戦うシーンが多いですが、小型艇で戦いながらも血しぶきを出す演出を今回は試みています。また、このシーンでのライトセーバーでの決闘シーンは、日本の侍映画にかなりオマージュしている感じがします。ニーアオートマタの最後で9SとA2が決闘するシーンと同じ構図です。そして、戦艦の残骸から回収した大型ブラスターが夕日を演出していて、侍映画のように夕日をバックにして戦う雰囲気を演出しています。

などなど、ネタバレのない範囲で見どころを書いてみました。
2時間半ほどの映画ですが、ディズニー映画として楽しめると思います。少なくとも、映画が終わったあと拍手喝采とともに、いたるところで「Very nice!」や「Trebien!」といった声が上がったので、自分以外のお客さんも楽しんでみていたと思います。
日本では15日からの公開ですが、ぜひ映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか?



※ここからネタバレありの感想。ネタバレを気にしない人だけ読んでください。












■スノークって結局誰だったの?
まさかのカイロ・レンにぶった切られたスノークですが、結局何者だったのでしょうか?やっぱり、ダースシディアスだったのだろうか?カイロ・レンに対して「新たなベーダーだ」とか言っていたし。でも身長とか、いろいろ違いすぎる...。もしかしたら、フォースを使えるシスの生き残りAくらいの人物なのかもしれません。結局、ベン・ソロの成長を描くための材料として存在しただけの人物でした。

■レイとベンの共闘
前作から、ベンは自分の中に迷いがある人物として描かれており、そのことから、もしかしたらフォースの暗黒面から戻ってくるんじゃないか>というファンの予想がありました。それを、一瞬だけでもレイとベンの共闘シーンというかたちで見せてくれたのはうれしいサプライズです。

■レイア死ななかったけど...
キャリー・フィッシャー亡くなられましたが、レイヤ今作で死にませんでした。レイアのシーンは撮り終わっていますという発表でしたが、次回作もレイア出るってことですか?
やっぱり、レイアはあのシーンで死ぬ必要があったのでは...。しかし、フォースで宇宙を飛ぶのは反則でしょ!そもそも真空状態でどうやって生きているんだよw?

■スノーク亡き後のフィーストオーダー
スノークという指導者を失い、ファーストオーダーを指揮するのは、新たなサプリムリーダーのカイロ・レンと、ハックス将軍のみ。同い年くらいの二人ですが、しょっちゅう暴走するカイロ・レンと対照的で、比較的冷静な判断が下せるハックス将軍(※)。でも、まだまだ、年相応に二人とも精神的に不安定なところがある。こんな状況で、果たしてやっていけるのかファーストオーダー?ハックス将軍もストレスで死にそうです。
今回のトリロジーはレジスタンスとファーストオーダー双方のメインキャラクターの年齢が若いので、ティーンエイジャーの成長物語をテーマにしているような気がします。

※なんとなく、個人的にこの二人の組み合わせは、腐女子受けしそうだなと思いました。

■I am not a last Jedi.
決闘のシーンのルークはいろいろかっこよすぎです。
ベンに対して、「戦争はこれから始まり、レジスタンスは今日誕生する」と言い残すルークですが、ここまで壊滅的になったレジスタンスがどう立ち直すのか、次回作が楽しみです。そして、また会おうといって、消えるルーク。その後、力を使い果たしてフォースと一体化してしまうところまで、ルークの見せどころ満載でした。
遠く離れた星から、あのような大立ち回りを演じるとは、フォースすごすぎです...。

2017年12月10日日曜日

ごちうさ劇場版のために日本一時帰国+Fate Stay night Heaven's feel 第1章


ごちうさ劇場版「ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~」を見るために、急遽フランスから日本に一時帰国しました。
ちょうど、ANAが片道3万円くらいと安かったので(日本国内の旅行と同じくらい!?)、思い切って、映画を見るためだけに有給を取り日本に帰りました。フランスでは萌え系日常系アニメは全く流行っていないため、劇場公開は絶望的なのです。

ただ、正直、劇場で見ないといけない作品というわけでもないのですが、信者としての義務感から、この、こころがぴょんぴょんする旅に踏み切りました。往復7万円以上払って...。

東京の品川と新宿で計2回見ましたが、とにかく眠気との闘いがつらかったです。飛行機で寝れない体質なので、TGV、長時間フライト、徹夜後に羽田空港から直で品川に行き、ふらふらの状況で見ましたよ...。そんな、状態でもしっかりと目を見開いて、癒し成分たっぷりのごちうさの世界を目に焼き付けてきました(ちなみに隣の人、寝てました。きっと、夢の中で、ごちうさの世界にダイブしていたんでしょう)

今回はココアが実家に帰るお話です。漫画5巻の内容にアニメオリジナル展開を加えています。
ココアがいなくなってココアシックなチノちゃん...。しかも、ココアの実家は携帯もネットも繋がらないド田舎。これは映画版オリジナルで導入された設定ですが、連絡を取れない状況が、よりチノちゃんのさびしさを募らせるわけですよ。思わず、お店でココア(飲み物の)だけを入れつつづけてしまうくらいに。もう、この二人は間違いなく姉妹。誰もが認める硬い絆で結ばれた姉妹なのですよ。やっぱり、ココチノですね。この映画の感想としては、そこに尽きると思います。
そして、ココアがいない間、その隙間を埋めるべく、奮闘するリゼ。増えるワイルドギースの兄弟たち...。ココチノ+リゼでラビットハウス3姉妹は姉妹としての完全体となるのかもしれません。

映画は60分とアニメ2話分くらいの長さしかありませんが、その短い時間の中に、ごちうさの主要なすべての登場人物が出てきたところもよかったです。相変わらず神出鬼没な青山さんと、それを追いかける凛ちゃん。速水さんが声を担当するチノ父に、東地さんボイスのリゼ父も登場。しかも、まさかのラビットハウスで店員として。
そして、チマメ隊は相変わらずあざとい。あざとすぎる....。個人的に、リゼの「来年は中学生だろ!?」のシーンの掛け合いが好きです。やっぱりどう見ても小学生。
また、映画ではサプライズとして、魔法少女チノちゃんのシーンが!エイプリールフールネタ(だったと思う)を劇場版でやってくれるとは...。

さらに、漫画版とは異なり、映画版ではココアの実家の街の風景がより詳しく描写されています。フランスに住んでいる身としては、ぜひ聖地巡礼をしてみたいです。

そこで、ココアの実家がどこにあるのかですが、最大のヒントは山頂に砦のあり、海が近い街です。グルノーブルにもシャルトル―ス山の山頂にバスチーユ城塞というものがありますが、全然雰囲気が違います。
フランス国内で考えると、正直ないんですよね。山頂の砦の雰囲気では、ドイツのハイデルベルクもそれっぽいですが、一番可能性が高いのは、イタリアの海沿いにある小さな国サンマリノ共和国だと思います。
出典: https://www.travelbook.co.jp/topic/3966

↑山の頂上に中世のお城があります。

出典:http://kokusaigakkai.cocolog-nifty.com/blog/cat23526266/index.html

街の雰囲気もココアの実家のある街にかなり似ている気がします。
...
......
これは行くしかないかもしれませんね...。サンマリノまでどうやって行けばいいのか分かりませんが、フランス滞在中に行きたいですね。
円盤がフランス滞在中に発売されることを切に願います。お願いします!

劇場版特典の生フィルム
公開が始まってから、しばらく経ってから映画を見に行きましたが、まだ3週目の特典が配られていました。

お風呂チノちゃん!アタリかな。

ストロー!?

花火をバックに帰還したココアのシーン。作中で一番盛り上がる辺りでしょうか。



等身大チノちゃんフィギュア
新宿バルトのカフェで等身大魔法少女チノちゃんとチマメ隊のパネルが展示されていました。(写真ぶれてた!)

チノちゃんちっちゃい...。

カフェの隅には、青山さんが...。青山さんらしいポジションですね。

劇場版ごちうさは短い映画でありながら、お話がまとまっていて、かつキャラクターの持ち味もしっかり表現されていて良かったと思います。今回得られた興行収入で、ぜひアニメ第3期もお願いします(血の涙)!癒しを、癒しをください...。



Fate Stay night Heaven's feel 第1章
さすがに、日本に帰って来て、ごちうさだけを見てフランスに帰るのはもったいないので、他にもFate Stay night Heaven's feel 第1章を見てきました。当時、学生の時に、PCゲーム版をプレイしていたので、おおまかな内容は知っているのですが、大部分を忘れていたので、映画版は新鮮な気持ちで見ることができました。個人的に一番好きなのは、麻婆神父が麻婆豆腐を食べるシーンでしょうか。みなみけの保坂っぽく描かれた言峰が印象的で、このシーンのスタッフの気合いの入れ方が半端なかった気がします。シャツのボタンを開け、セクシーに汗をほとばしらせながら、麻婆豆腐を食べる神父...。やりすぎだぜ、スタッフさん。とことんクオリティを上げるスタッフですね。
第1章のお話の内容はかなり駆け足で、普通に3章やらなくても、2章編成で完結できるのでは?という感じです。でも、あと2章あるんですよね。フランスで公開されないかな...。

特典の生フィルムは、麻婆豆腐のシーンでした。遠景だけど。


2017年10月23日月曜日

ブレードランナー2049を見てきました。

リドリー・スコットの名作ブレードランナーの続編、「ブレードランナー2049」をフランスで見てきました。この作品、自分が日本滞在中、すでにフランスで始まっており、フランス帰国後にすぐに見ようと思っていたのですが、時差ぼけで、ちょうど映画の上映時間に眠くなるという状態だったため、時差ぼけが治るまで待ってからの視聴となりました。

ブレードランナー2049は前作の30年後を描く作品です。レプリカント(人造人間)狩りを任務とするブレードランナーの捜査官Kは、任務終了後にある農場で、地中に埋まっているケースを発見し、ケースの中から女性の骨を見つけます。この骨を分析したところ、骨には帝王切開の跡があり、この女性は妊婦であったことが分かります。そして、この骨は人間ではなくレプリカントのものであることが判明します。本来、レプリカントに生殖機能はないため、この情報は世界の秩序を乱すのに十分危険なものでした。Kは上司の命令により、妊娠した女性レプリカントにまつわる情報の抹消および生まれた子供の処分を命じられます。レプリカントが子供を産めるという事実を隠ぺいするため、Kはレプリカントが生んだ子供を探すことになります。一方で、Kが調査の過程で訪れたウォレス社も、生殖機能をもつレプリカントの秘密を知るため、同じく子供の行方を探るためにKを尾行、その過程で障害となる者を排除していきます。さらに、レプリカントによるレジスタンス集団も、事件の裏で暗躍し、事件が複雑化していきます。捜査の中、Kは自身の過去にまつわる真実を知ります。そして、Kはかつてのブレードランナー、捜査官デッカード(ハリソン・フォード)と出会い、女性レプリカントの正体を知ることになります。

基本的に、ストーリーは、Kがレプリカントから生まれた子供を探すという点が主軸に置かれて展開されます。内容的には、前作のエピローグという感じです。駆け落ちし、追われる身となったデッカードとレイチェルがその後どうなったのかが描かれます。デッカードに加え、少しだけですが、前作にも登場した捜査官ガフ(エドワード・ジェームズ・オルモス)も年老いた姿で登場します。今作でもちゃんと折り紙を織っています。

以下、いくつかこの作品の見どころを紹介します。


ディストピアな世界観
今作でも、雨の中のうす暗い街や街中に漢字や日本語、ハングル文字で書かれたネオンや3Dホログララフが多数存在する、退廃的で独特な未来の世界観は、前作からしっかりと継承されています。この退廃した世界観をより臨場感を持ってみたい人は、ぜひIMAX3Dもしくは3Dで見るのをお勧めします。残念ながら、グルノーブルにはIMAXはなく、自分がフランスに帰国した段階で、3Dも英語版の上映が終了していたので、自分は見れませんでした。チャンスがある人は、ぜひ、3Dで見るとよいでしょう。見たかった...!

今回、街の雰囲気でより特徴的だったのは、前作では中国がメインで世界を支配しているのに対して、街中の文字やいろんな電子機器が日本語で書かれており、作中のいたるところに日本語が表示されています。街中の雰囲気も、どちらかというと、現在の秋葉原のようなデザインになっており、コスプレをしているキャラなども登場します。監督は、日本のアニメとマンガが好きなんでしょうね。
Kが捜査に使う端末も、音声や文字が日本語だったりして、そこだけは気楽に聞くことができました。映画を生の英語で見るのは、割と神経を使います。英語がところどころ理解できず、たまにフランス語字幕を頼りに理解したりします。もっと、ネイティブのアメリカ英語をマスターしたい...。

また、今作で登場する新型レプリカントの製造会社ウォレス社も、前作のタイレル社を意識したデザインになっています。ピラミッドのような不気味なデザインになっています。社内の、波のような、どこか精神的を不安にさせる照明が印象的でした(映画本編で確認ください)。

ちなみに、前作のように、さすがに「2つで十分ですよ」という謎の日本語を話す屋台のおっちゃんは出てきませんでした。

科学技術
前作よりも30年後の世界なので、いろいろ新しい科学技術も登場します。特に、印象的なのは、主人公KのAIヴァーチャル彼女のジョイ(アナ・デ・アルマス)です。始め、ジョイは家の中のホログラフ映写機の下でしか動くことができませんでしたが、Kが買ってきた携帯端末により外でも動けるようになります。これにより、ジョイはKが訪れるあらゆる場所に同行できるようになります。オタク的には、ほしいアイテム、かもしれませんね。ちなみに、アナ・デ・アルマスは結構、美少女です。監督、絶対オタクだ。

前作同様、空飛ぶ車スピナーも登場しますが、新型のスピナーには様々なセンサーなどを装備したドローンが搭載されています。ここは現代的な要素が取り入れられていますね。

また、映画の初めには、広大な太陽光発電パネルの畑が登場します。このシーンを見た瞬間に、かつてのブレードランナーよりも少し先の未来のブレードランナーの世界に引き込まれます。

心理テスト
レプリカントと人間は区別が付かないくらいそっくりなため、前作では、レプリカントか人間か見分けるために、ブレードランナーが対象者に対して、変な質問による心理テストで見分けるというシーンがありました。今回はその対象者は、ブレードランナー自身に向いています。作品中では、この心理テストは捜査官Kのブレードランナーとしての、言い換えれば、命令に忠実に従う感情のないレプリカントとしての適正診断に使われます。ヴァーチャル彼女のジョイとのふれあいや、過去の記憶との対峙を通して、Kの中には徐々に怒りや悲しみといった人間的な感情が芽生えていき、最終的にはこの適正テストに不合格になります。前作でもそうでしたが、レプリカントの人間性を描く上で重要な設定として、今回も活かされています。

ただ残念なことに、今回、質問の内容については、英語がうまく聞きとれず、よく分かりませんでした。ここは後で、日本語版で確認したいですね。

音楽
前作のBGMとそっくりな雰囲気の楽曲が使われていて良かったです。どっしりとした暗い感じの音楽は今回の作品にもマッチしています。チャンスがある人は、できれば、IMAXの音響で聞いてみてはどうでしょうか。自分には、かなえられなかったので...。

ハリソン・フォード
インディージョーンズ、スターウォーズと続き、現役で活動し続けているハリソン・フォードですが、今作でもデッカード役で登場します。Kがデッカードと出会うのは、遺跡と化したラスベガス。H・R ギーガーのようなデザインの巨大な女性像が砂漠の中にたたずむラサ宇部ガスのホテルでKはデッカードを見つけ、そこで情報を聞き出すため、デッカードと激しい格闘を繰り広げます。ハリソンフォード、まだ現役でバリバリのアクションをkますという、なんとも元気なおじいちゃんですね。


ニアンダ・ウォレス
盲目の不気味な雰囲気の天才という感じの人です。レプリカントの製造会社ウォレス社の社長です。性格は残忍で、作品中で一番人間らしさがありません。首のところに、操作端末とアクセスするチップを装着する部位を有しています。ちょうど攻殻機動隊みたいな感じですが、もしかすると、ウォレスは体のほとんどを義体化したレプリカントに近い存在なのかもしれません。物語の中の悪役的な存在ですが、今作中では、最後まで存命でした。もしかすると、これは続編があるのかもしれません。かなり雰囲気のあるキャラクターなので、今後、このキャラクターが活かされていくことになると期待しています。


ショートストーリー
前作のレプリカントの製造会社タイレル社はつぶれ、今作ではウォレス社が新たなレプリカントの製造会社として世界に君臨しています。しかし、タイレル社のレプリカントであるネクサスモデルはまだ存在し、レジスタンスを形成して自由を求めて抵抗運動を続けています。この辺りの話は、2019年のブレードランナーから今作までに起きた出来事を描く3つのショートストーリーの一つで描かれています。この作品はアニメ作品となっており、監督はカウボーイビバップの渡辺信一郎です。動画はYoutubeで公開されています。映画をより深く楽しむうえでも、視聴しておいた方がよいと思います。




最後に(※前作のネタバレを含む)
 今作は、上映時間3時間という長さにも関わらず、割とすんなり見ることができました。世界観、音響も前作の雰囲気を継承し、前作ファンは必見の映画だと思います。また、あくまでも、前作のエピローグという感じになっているので、前作を見ていない人は、まず前作を見る必要があります。

 全体的には面白い、よくできた映画だったと思います。しかし、やはり、前作の方が、もっと考察のしどころが多く、そちらの方が好きです。今作に関しても、情報量が多いので、見返すたびに新たな発見のある映画だと思いますが、正直、前作のように、知り合いと上映会を開いて議論するほどのモチベーションは刺激されませんでした。

 物語の冒頭で、Kが任務のためにレプリカントを処分するシーンが描かれますが、対象を処分するのに主人公の中にやや戸惑いがあるのと、また、対象を殺す際、あくまでも正当防衛的な感じだったこと、さらに、こういったシーンはアメリカ映画では割とよくあるシーンなせいか、あまり主人公がレプリカントっぽい感じがしませんでした。心を持ったAIもいますし、未来のレプリカントなので、ほぼ人間と同じ存在なのは分かりますが、あまりに人間っぽく描写されているため、心理テストでレプリカントっぽさから人間っぽさへの変化が象徴的に描かれているのに、個人的にはあまりしっくり来ませんでした。
 一方で、前作の殺人レプリカントのバティはまさにレプリカントという感じの冷酷な存在でした。ターミネーターのT1000型のようにほとんど瞬きをしないのもあり、明らかに異様な感じで、よりレプリカントっぽさが強い存在でした。さらに、仲間のレプリカントが液体窒素に手を突っ込むというクレイジーなシーンからも、「こいつら人間じゃねぇ」感がバリバリ伝わってきました。だからこそ、前作では、そんな冷酷なレプリカントであるバティが、最後にデッカードを助けるシーンがすごく象徴的なものに感じるのだと思います。今作は、このギャップに比べると、いまいちしっくりこないんですよね...。”バティは冷酷だ”と観客が認識しているからこそ、最後にデッカードがビルの鉄骨から落ちそうになり、バティが後ろから迫ってくるシーンで、誰しもが、バティがデッカードをビルから落とそうとするシーンを予測したはずです。しかし、それまでの前振りに対して、誰しもが予期しなかった展開だったからこそ、前作の内容としての良さが際立つのだと自分は思います。
「Time to die...」といって燃え尽きるバティのシーンは熱いです...ちなみに、このシーンの曲は今作のラストでも使われています。つまり、まあ、そういうことです。映画を見て確認してください。


ここまで、いろいろ書いてきましたが、この映画は良作だと思います。ぜひ、前作を見ていない人は、まず前作を見てから、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?



※以下、ちょっとネタバレを含む


デッカードの正体について
前作のブレードランナーには様々なバージョンが存在します。前作のディレクターズカット版では、実はデッカードもレプリカントであるかのような描写が追加され、長い間、論議されてきました。しかし、今回、デッカードが年を取っていること、レイチェルだけが生殖機能を持った特別なモデルであったことを考えると、今作に出てくるデッカードは人間ということになると思います。なので、ブレードランナー2049はオリジナルの劇場公開版からの続編ということになります。




2017年10月5日木曜日

メアリと魔女の花感想

遅ればせながら、日本に一時帰国したので、ついでに米林宏昌監督、スタジオポノックの作品、「メアリと魔女の花」を見てきました。公開開始からかなり時間が経ってからの視聴です。

この作品、あまり評判がよくないとは聞いていましたが、うーん、正直、自分もあまり面白くなかったと思います。なんだか、無駄に長い映画を見せられていた気が...。

前作、「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニ―」と違い、今回の作品では宮崎駿のジブリアニメに出てくる独特の水の表現や、マスコットみたいなキャラクターがふんだんに使われていました。この辺が、何となく宮崎アニメの劣化コピー感を出している感じがします。
これに加え、天空の城ラピュタっぽいシーンやもののけ姫っぽいシーンも導入され、さらに劣化コピー感を増す形に...

魔法学校の描写も無駄に長すぎて、この辺りですでに、だるくなってしまいました。確かに、ジブリの背景クオリティはすごいですが...。やはり、もう少し、時間をかけて描写すべきシーンとそうでないシーンを区別する必要があると思います。押井守の風景描写シーンより長いです...。

少し気になったのは、最後のエンディングにはクレジットに「感謝 高畑勲、宮崎駿、鈴木敏夫」の表記が。アニメでこんな表記始めてみました。論文のAcknowledgementみたいな感じでしょうか?

正直、この作品は米林監督と相性があまりよくない感じがしました。米林監督のこれまでの作品はどれも非常に地味なものばかりで、登場人物もメインで二人くらいなのに対し、メアリと魔女の花では、宮崎アニメのような、どちらかといと正反対に位置するアニメを無理やり作ろうとして、うまくいかなかった感じがしました。米林監督は、情報量の多いファンタジー作品よりは、シンプルな現代ファンタジーアニメを作るのに向いていると個人的には思います。

メガヒットにはならないかもしれませんが、今後は米林監督の得意な分野でオリジナルの作品を開拓していってほしいです。

次回作に期待しています。

2017年9月21日木曜日

映画It/イット 2017年リメイク版をフランスで見てきました。





スティーブン・キング原作の名作ホラーTVドラマ「It/イット」のリメイク版を見てきました。フランスではいち早く、今日から上映開始です。あの殺人ピエロが再び帰ってきました。フランス語版のタイトルは「Ça (サ)」です。イット以上に短い!
1990年のトミー・リー・ウォーレス監督のTVドラマ版を、「MAMA」の監督アンディ・ムスキエティが映画化しました。

この作品は、自分のお気に入りホラー映画ベスト3に入る作品なので、不安と期待が入り混じる気持ちで見に行きました。
自分は前作は幼稚園くらいのときに、レンタルビデオ店で借りて見ました。しかし、映画を見た後、夢の中に殺人ピエロが出て来ました。自分が住んでいた団地で襲われた記憶が今でも残っています。そんなトラウマゆえに、イットをダビングしたビデオテープを封印し、高校生くらいのときに再び見たのを覚えています。

<作品構成>
旧作は、前後編の2部構成となっており、前半が主人公たちが子供のときの話、後編が大人になってからの話に分かれており、後編で子供の時のトラウマに、再び立ち向かうという熱いシナリオになっています。今回のリメイク版でも、この構成はキープされています。前情報を全く仕入れずに見に行ったので、「It」といいうタイトルだけを見たとき、前編・後編の記述がなく、上映時間も2部構成にしては2時間15分と短かったため、視聴前はかなり不安に思っていましたが、映画のエンディングロールの頭に「前編」と表示されて安心しました。前編2時間15分ということは、前作と比べてかなりボリュームが増えているようです。

<前作との大まかな描写・設定の違い>
今作では、いろいろ描写が前作と変わっています。

■前作では残酷描写はほとんどありませんでしたが、映画開始早々に主人公の弟のジョージーの腕が食いちぎられる描写が入ります。子供の腕が食いちぎられるというショッキングな内容なので、国によってはNGな映画になるかもしれません。

■ピエロのペニーワイズも、前作と違い、とても素早く動きます。前作と同様、子供が恐れるいろいろな姿に化けて出てきますが、具体的にトランスフォームするシーンなどの描写が加えられています。ただ、The CGという感じの描写が、子供だましに感じるのか、フランス人は映画を見ながら苦笑していました。あとは最近のアメリカのホラー映画によくある、ビックリ箱的な、急に大きな音が鳴り何かが出てくるという演出も多分に使われています。これに対しても、フランス人は苦笑していました。

■全体的に、前作よりも、より説得力のある設定や描写が追加・変更されています。
例えば、主人公たちがペニーワイズと闘う時の武器です。前作では、喘息用のスプレー状の薬を「酸だ!」といってペニーワイズに吹きかけたり、パチンコの玉を食らっただけで、頭部に穴が開くなどの設定がありましたが、今回は家畜を殺す用の銃や鉄柵の一部を武器として使用して、ペニーワイズをみんなでタコ殴りにします。確かに現実的には、喘息の薬やパチンコの玉で、こんな怪物にダメージを与えられるわけがないのですが、これについては、ペニーワイズは子供の心に応じて強くなったり弱くなったりするという設定で前作はカバーされていました。子供が恐れれば恐れるほどペニーワイズは強くなり、逆に恐れなければ、パチンコの玉でも倒せるくらい弱くなるわけです。この設定は、主人公たちが精神的に強くなる過程を描写する上で重要になっているのですが、今回はその設定が弱くなっているのが、やや残念です。銃や鉄柵のパイプで串刺しにして倒せない敵を、後編では一体どうやって倒すのでしょうか?気になります。

■前作では、ペニーワイズが化ける対象として、オオカミ男が出てきましたが、さすがに最近の観客にオオカミ男を出しても、”ぽかん”とされるだけなので、このキャラクターはもっと得体のしれないサイレントヒルに出てきそうなクリーチャーに変更されています。あと、絵の中から飛び出してきた、顔が崩れた不気味なおばあさんのキャラクターも印象的でした。他にもバイオハザードやウォーキングデッドっぽいゾンビや、The Ringのサマラっぽいペニーワイズも出てきます。どうも、最近のいろいろなホラー映画のキャラクターをいろいろ取り入れているようです。それが昔はオオカミ男でしたが、これらのキャラクターは現代の人々がホラー映画のクリーチャーとしてイメージするものなのでしょう。時代の違いを感じます。

■ペニーワイズのアジトもCGをふんだんに使い、スケールアップされています。

■前作では下水処理施設(?)に主人公たちが乗り込む描写がありましたが、今回はWellhouse(井戸小屋)と呼ばれる、家の中に井戸がある廃墟に乗り込みます。この井戸は以下の下水道と繋がっています。そして、井戸があるということで、少し「リング」を意識した描写が映画の一部で使われています。

■ペニーワイズ自身は、役者も見た目が若くイケメンっぽい人がやっていて、あまり不気味さを感じない気がしました。昔のティム・カリーの方が、何となく得体が知れない不気味さがあります。今回は、中身イケメンのピエロが、素早い動きで攻撃してくるというスタイルで、精神的な怖さというよりは、物理的に危険という点で怖い感じがします。このキャラクターで、現代の子供の心にトラウマを植え付けることはできるのか?

■ペニーワイズの出現周期が30年から27年になっていたのは、何かしら過去の設定に問題があったのだろうか?主人公たちの年齢設定をミスったとか?

<ストーリー上の違い>
バウワーズ率いる不遼組も出てきますが、前作と違い、バウワーズはペニーワイズにそそのかされ、警官である父親を殺すシーンが追加されています。

あと、前作と違いベバリーが父親を風呂場で殺すシーンも追加されています。その後、ペニーワイズにつかまり、アジトに連れていかれるという流れも、前作から変更されている点です。

個人的に一番残念な変更は、大人になった主人公たちが前編では出てこないことです。前作は、前編の話は、大人になった主人公たちの回想として描かれていいましたが、今回は前編子供の時の話のみになっています。前作の方が、全体を通して、あくまでも大人の主人公たちに主軸が置かれていて、過去と現在の対比を映画の中で描くことで、より映画のシナリオを熱いものにしていたように思います。そのため、個人的には、この変更は少し残念です。

映画の最後は、ペニーワイズを一時的に撃退した後、「再び立ち向かおう」という誓いをたてたところで終わります。


<最後に>
いろいろ、前作と比較して、個人的にはやっぱり前作の方が好きです。でも、そこまで悪い出来の映画ではないので、日本では11月3日公開ですが、ぜひ映画館に足を運び、そのうえで、前作と自分なりに比較するのが面白いかもしれません。

(あと、一つ言えることは、この映画の監督はロリコンだということでしょうか...。)


2017年7月31日月曜日

クリストファー・ノーラン新作「ダンケルク」感想



インセプションやインターステラーなどで有名なクリストファー・ノーラン監督の新作映画「ダンケルク」をいち早く、フランスで見てきました。実はすでに2週間前に上映が始まっており、上映期間終了ギリギリのかなり遅れての視聴となりました。まさか、自分が公開初日を逃すとは...。

ダンケルクは、第2次世界大戦でナチスの猛攻撃を受けるフランスから、イギリス、フランス、カナダ、ベルギーからなる連合国軍をダンケルク海岸から撤退させたダイナモ作戦を描いた映画です。

この映画では物語の舞台を陸・海・空に分け、それぞれの舞台で活躍する人々を同時的に描いた、いわゆる群像劇という形で構成されています。

フランスに取り残された、連合軍はダンケルク海岸から船での脱出を試みるのですが、海岸の周辺はナチス軍に包囲され、船で逃げても、水中のUボートによる魚雷、空からの空襲で撃沈され、逃げることができないという絶望的な状況での脱出劇が描かれます。

この映画は、これまでのインセプションやインターステラーと比べると、やはりファンタジーではないため、過去の作品ほど映像的な迫力は弱いと感じました。しかし、お馴染みハンス・ジマーが手掛けるBGMと各舞台のシーンの切り替えを細目に行うことで、緊迫した空気が作り上げられています。

<印象的だったシーン>
フランスの負傷兵たちが、イギリス兵に「俺たちも脱出したい」と詰め寄っているシーンで「English Only!!」といってイギリス兵がフランス兵を追い返しているシーンが印象に残りました。やっぱり、当時はイギリスとフランスは仲が悪かったんですね。

(若干ネタバレ) 
イギリス兵に紛れるためにイギリス兵の死体から服を奪って脱出しようとした若いフランスの兵士も描かれています。途中まで、全くしゃべらないので、周りからドイツ兵のスパイだと疑われるシーンがありますが、そこで、自分がフランス兵だということを明かします。しゃべるとフランス兵だとばれるからしゃべらなかったんですね。そこまでしないと生き残れない状況だったのです。

気が触れて、海岸から泳いでドーバー海峡を渡ろうとする兵士が海に飛び込む様を、主人公たちがただ黙って見つめてるシーンも印象的でした。もちろん、ドーバー海峡を泳いで渡ることは不可能なので、これはほとんど入水自殺なのですが、このシーンはダンケルクでの戦況が絶望的であることを象徴しています。

<言語について>
この映画ではイギリス兵、ベルギー・フランス兵、オランダの船員が登場します(ドイツ兵は登場せず)。心配していたのは、英語以外にドイツ語やフランス語で登場人物がしゃべったらどうしようという点でした。フランス兵がしゃべっているシーンもありましたが、簡単なフランス語だけだったので、何とかなりました。しかし、英語の聞き取りがやや難しかったです。軍人が使う用語などが多く、言葉を理解するのに苦労しました。

<最後に>
日本での公開は今年9月ですが、正直、日本人にはこの映画はあまりヒットしそうにはないです。やはり、テーマであるダンケルクの戦いというのが、日本人にはあまりメジャーではない気がするため、ノーラン監督のファンでないと見に行かないかもしれません。自分も、ノーラン監督のファンじゃなかったら、この映画は見ていなかったと思います。

あと、この映画ではセリフが少ないため、登場人物たちの状況を理解しにくいかもしれません。ある程度予めに歴史のお勉強をしていってから見るのをお勧めします。


2017年5月11日木曜日

「エイリアン コヴェナント」 フランスで最速上映を視聴した感想



あのエイリアン1の監督を手掛けたリドリー・スコット監督がプロメテウスに引き続きメガフォンを握ったエイリアン:コヴェナント(原題: Alien: Covenant)!フランスで最速上映されたので見てきました(5月10日公開初日)。

まず、はじめに以前自分は↓こちらの記事で予告編の動画を見て、この映画とリドリー・スコット監督に対して、いろいろとネガティブな感想を書きました。
http://kiritannponabebenthos.blogspot.fr/2017/03/blog-post_2.html

ですが、映画を見て...

リドリー・スコット監督、まじですみませんでした!映画面白かったです!素人が分かったような口を聞いてしまい、すみませんでした!!あんた、やっぱり巨匠だよ!!

なぜ自分がそう思ったのか、そして、この映画の見どころについて、ネタバレのないように書きます。

ポイント1 監督にとってエイリアンなんてどうでもいい
「ティザームービーでエイリアン見せすぎ、こいつ分かってねえよ!」と思ったことについて...。なるほど、これは「エイリアンなんてどうでもいいよ、過去の遺産に俺は頼らず、違うもので魅せるぜ!」という監督からのメッセージだったんですね!今回の、ポイントはチープなCGで作ったエイリアンじゃないんですよ。その代わりに、今回、監督は「羊たちの沈黙」のレクター博士のような怪物的なキャラクターと登場させています。

ポイント2 この映画はプロメテウス2である
この映画はやっぱりプロメテウスの続編なんですよ。創造の物語です。元のエイリアンシリーズにより繋がるように作られていますが、内容的にはプロメテウス2という感じです。前作よりも、もう少し分かりやすい内容になっています。徐々に監督の意図が分かってきた気がします。映画を見て、エイリアンシリーズというより、エイリアンシリーズに繋がるけど、また別のオリジナルの映画シリーズとして作成された作品として楽しめると感じました。

ポイント3 いろいろなクリーチャーが出てくる
前作のラストにプロトエイリアンなるものが出てきましたが、今回は、もう少しいろいろなタイプのクリーチャーが出てきます。エイリアンの卵やフェイスハガー、チェストバスター、ビッグチャップといったおなじみのクリーチャーも出てきます。ただ、ティザームービーに出ているように、前作のエイリアンと比べ、あまりに動きが早く、どちらかというとエイリアン4のアクアエイリアン的な感じです。

ポイント4 エイリアンの誕生秘話が明かされる
前作のプロトエイリアンとは異なり、今回はエイリアンシリーズに登場するエイリアンが登場します。なぜ、エイリアンが生まれたのか?その誕生秘話が今回の映画で明かされます。

ポイント5 これはSFホラーと見せかけたサスペンス映画
ネタバレを避けるため、この記事の序盤では詳しくは書けませんが、この映画はどちらかというとSFホラー映画というよりはサスペンス映画に近いです。狂気のマッドサイエンティストが登場します...。

ポイント6エイリアン1のBGMや過去作品へのオマージュ
劇中ではエイリアン1作目のBGMがところどころに使われています。OPから、あの懐かしのBGMが流れ、「エイリアンが始まった!」と観客に感じさせてくれます。また、宇宙船内でエイリアンを追い詰めるシーンはエイリアン1を彷彿させてくれます。ただ、そこまで、あからさまにオマージュシーンを押し出しているというわけでもないのがポイントです。AVP2ではあまりに過去作品へのオマージュが多すぎました。たしかに、ファンとしてはうれしいのですが、あまりにあからさまに入れすぎると、逆に新作映画そのもののオリジナル性を破壊しかねないのですよ。AVP2は若干破壊しかけていたような気がします。

ポイント7宇宙船デザイン
さすがリドリースコット。過去の作品でもハイクオリティな模型で、存在感のある宇宙船を作中で登場させていましたが、今回はCGで描いたリアルな宇宙船が登場します。この辺は監督がずっと拘って作ってきているポイントかなと思います。

ポイント8 物語は前作から10年後を舞台にしている
前作ではショウ博士とデヴェッドが創造主たちの惑星に向かうところで終わりますが、今回のお話はその10年後を舞台にしています。

ポイント9 バッドエンド
若干ネタバレですが、バッドエンドで終わります。最後は思わず、観客をにやりとさせる内容で終わります。

あとは、前作のショウ博士がどうなったのかとか、ティザー・ムービーに登場したローブの人物は誰なのか(Wikipediaにいきなりネタバレが書かれているので注意)?とか、創造主の惑星で何が起こったのか?コヴェナント号にいるデイビットそっくりなアンドロイドはデヴィッドなのか?とか、その辺の内容は劇場で映画を見て確認してください。

ちなみにティザームービーであった、最後の晩餐的シーンとアンドロイドの製造シーンは映画本編ではカットされています。

最後に~エンディングロールにて~
ちなみに、これまでフランスで何回か映画を見て、今回気づいたことがあります。
基本的にフランスではエンディングロールになるとみんな立って出て行ってしまうのですが、毎回数人くらいはエンディングロールの最後まで見るんですよね。でも、こういう人達って、メガネをかけてひょろっとした感じの見た目だったり、小太りの人だったり、そして共通して服装がダサかったりと...

はい、お仲間です...。

エンディングロールまで見る人って、完全にオタク系の人ばかりだということに気づきました。自分も含めて!去り行くフランス人には「こいつらキモイ」と思われているのかもしれません...。実際、そうですけどね!

今日は自分以外に、一人の青年だけがエンディングロールを最後まで見ていました(元々、劇場はガラガラだった)。自分も彼も周りの去り行く人々をきょろきょろと見て「自分もみんなと同じように出るべきなんじゃないかという」という葛藤と闘い、そして、掃除のおばちゃんの「おまえら早く出て行けよ!」っていう無言のプレッシャーを肩に感じながら、エンディングロールまでしっかり見ました。
フランス人オタク青年の健闘を称え、『フランスの青年よ、大丈夫だ俺が付いているぜ!俺だけはおまえの見方だ』と心の中でエールを送っちゃいました。

まあ、周りがどういうふうに行動しようが、どうでもいいんですけどね。自分は、自分の好きなようにしか行動しない人間なので。

でも、フランス人よ。本当にエンディングロールで立っていいのか?劇中のBGMを映画の音量で聞ける最後のチャンスなんだぜ?それに、もしかしたら、エンディングの後に何か上映されるかもしれないぞ??おまえら損しているかもしれないんだからな?

エイリアン:コヴェナントは日本では9月から上映開始らしいです。ぜひ、皆さん劇場に足を運ばれてはいかがでしょうか?



<注意:ここからネタバレあり>

上記以外の点で、作中で印象的だった点について書きたいと思います。ネタバレを多分に含みます。

デヴィッドについて
前作で登場したアンドロイド、デヴィッドですがなぜか前作以上に人間っぽくなっているのが印象的でした。より感情豊かで、声の感じも普通の人間のようです。それが特にコヴェナント号のアンドロイド ウォルターと比較され、際立っている気がします。その一方でサイコパスな雰囲気を漂わせていて、羊たちの沈黙のレクター博士の様で怖いです。次の瞬間に何をするのか分からないというキャラクターが本作の一番の見どころなのかもしれません。エイリアンはあくまでもサイコパスでマッドサイエンティストのデヴィッドの傑作としての立ち位置なのです。1作目のエイリアンとは違う恐怖です。

Ozymandiasの引用についての考察
物語の中で、デヴィッドがOzymandiasの一節を引用するシーンが何度も出てきます。
オジマンディアス(Ozymandias: ラムセス2世)はバイロンではな く、パーシー・ビッシュ・シェリーという人が書いた詩の有名な一節らしいです。その中の'My name is Ozymandias, king of kings:Look on my works, ye Mighty, and despair!'ラムセス2世の像に記されているそうな。
オジマンディアスは生前、傲慢な王で様々なものを作り出しました。まさに神のように。しかし、結局のところ、最後にはすべて衰退してしまうのです。この一節は方丈記にあるように、無常観を語った詩なのだと解釈しています。神に対しても、同じ運命が待ち受けているぞというメッセージなのでしょう。
このセリフを言いながら、デヴィッドは創造主たちの都市に向かって、あの黒いツボを投下させ、都市を破壊し創造主たちを虐殺します。オジマンディアスが経験した栄枯盛衰を、創造主たちにも見せたかったのでしょうか。衰退した彼らの文明を無理やり終わらせる形で。
エイリアン:コヴェナントの元のタイトルが「Paradise Lost」だったことを考えると、このあたりにリドリー・スコットが描きたかったものがあるのかもしれません。クリエイティブの一側面として「ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」、「破壊と新生」というのがキーワードなのかもしれません。
創造主たちの文明を破壊した後に、自分自身の新たな創造を始めるというのがデヴィッドの目的だったのだと思います。

最後のシーン
デヴィッドとウォルターが戦闘した末、ウォルターに組み伏せられたデヴィッドがこっそりナイフを手に取っているシーンで何となく後の展開が予測できていましたが、最後のシーンはギャーってなりました。女主人公のダニエルズが低温睡眠カプセルに入れられたときに、ウォルターに扮したデヴィッドに、過去に自分が話した湖のことについて話したシーンです。当然、湖のことなんて知らないデヴィッド。ここで、ダニエルズはデヴィッドウォルターが入れ替わっていることに気づき、カプセルの中で絶望して低温睡眠に入るところで終わります。完全にサスペンスだよ!
そして、フェイスハガーの胚を体内に飲み込んで宇宙船内に持ち込んだデヴィッドは、それを再び吐き出します。このシーンも「えー!」って感じで、強烈な印象を受けました。狂気を感じます。本作では、デヴィッドはマッドサイエンティストとしていい感じの味を出したキャラになっています。
そして、デヴィットは他の人類の胚と一緒にエイリアン胚を保存し、当初の目的地である惑星Origae-6に向かうところで物語は幕を閉じます。続編が気になる内容です。

2017年3月30日木曜日

フランスで攻殻機動隊 Ghost in the Shell実写版を視聴・感想 (注:ネタバレあり)

フランスにて、いち早く攻殻機動隊Ghost in the Shell (ゴースト・イン・ザ・シェル)実写版(3D版)を見てきました。英語音声フランス語字幕での視聴です。思いの他、英語を理解できました。7~8割程度は分かった気がします。スカーレット・ヨハンソンの英語は聞き取りやすい。正直なところ、オリジナルの声優による日本語吹き替えで見たかったですが、やむ負えません。日本に帰った際にブルーレイで見るしかありません。

ちなみに、フランスでは本日から公開のはずなのですが(フランスは映画の公開日が本土アメリカよりも早い!)、意外とがら空きでした...。コスプレイヤーもいない。スターウォーズのときとは全然違いますね...。
劇場が混むことを予想して、自分は30分前に着いたのですが、誰もいませんでした。誰もいない劇場の前で待っていると清掃員のおじさんが声をかけてきて、「スクリーンを間違えていないか?」と聞かれたほどです...。

※この作品は日本ではまだ未放映の作品です。ネタバレを気にする方は、ここから先の記事は読まないことを強くお勧めします。


↑フランス語版のポップ。

まず、全体的に映像のクオリティが高く、初めの義体の製造シーンや光学迷彩でビルの屋上から飛び降りるシーン、街の風景、ゴミ収集の二入組や光学迷彩で襲撃犯と闘うシーン、船上でバトーと語り合うシーンや最後の大型戦車との戦闘シーンなど、多くの印象的なシーンがカメラワークも含め見事に実写で再現されています。

押井守の愛犬ガブリエルの立体映像と、似た犬も登場します。
エンディングでオリジナルのテーマが流れるポイントも非常に良いと思います。
アクションシーンやクロップ(特に芸者ロボ:イノセンス風や、指が枝分かれしてキーボードをタイプするギミックとか)の作りこみも見事です。


ただ、見た目の世界観や設定は原作をベースに作られていますが、基本的なストーリーはどちらかというとトータルリコールといった感じです。植え付けられた記憶の中に隠されたオリジナルの記憶の断片を頼りに、自分自身が何者なのかを知るという感じです。このシナリオに合わせて、少佐の人物像も少し異なります。オリジナルアニメ版はどちらかというと、少佐は精神的にも肉体的にも強い女性として描かれていますが、今回の実写版では、脳以外を擬態化した自分が人間なのかロボットなのかという疑問に囚われ、終始悩む姿が多くの場面で描かれます。

また、アメリカ映画ならではの、分かりやすい黒幕的な悪役も用意されていて、より一般的な人々に分かりやすいシナリオになっています。

人形遣い(クゼ)も、ネットワーク上で誕生した生命体的な要素はなく、少佐の過去を知る人物、全身擬態化の失敗作として登場します。原作とは異なり、全身擬態化は、まだ成功例がほとんどない技術として本作では描かれ、少佐が貴重な成功例して描かれています。また、真実を知りながらも献身的に少佐の世話をするオーレイという新キャラも登場する点も原作とは異なります。他には少佐のオリジナル人格の母親が登場する点も、原作にはない要素です。

あとは、登場人物が似ているか似ていないかという点についていえば、キャラクターのポジション、人物像は全体的に原作に近いと思います。ただ、バトーの目は序盤はサイボーグ化されていません。人形遣いが仕掛けたブービームトラップにより失明した際にサイボーグ化されます。トグサはダークナイトで出てきたチン・ハンが演じていますが、キャラが弱い。荒巻役の北野武に関して言えば、なんだこのヤクザはという感じです...。北野武映画を意識しすぎて、荒巻のイメージを損なっている気がします。ちなみに、北野武は日本語でしゃべり、他は皆英語でしゃべっています。言語が統一化された世界観だから、通用しますが他の作品ではこういうふうには行きませんよ。やはり、どこまで行っても日本人は英語がしゃベれないのか...

ちなみに、今回、自分はグルノーブルで視聴しましたが、パリでは21日にスカーレット・ヨハンソンが劇場で登壇したんですよね。少し行きたかったです。

ゴースト・イン・ザ・シェル実写版は原作のシーンの再現度を楽しむためであるならば、文句なしに楽しめます。しかし、オリジナルの哲学的な要素や描写を強く求めるならば、あまりお勧めはできないかもしれません。
いずれにせよ、個人個人によって感想は変わると思うので、ぜひ日本で公開された際には、劇場に足を運んで、自分の目で確かめてみるとよいと思います。

2017年3月3日金曜日

エイリアン:コヴェナント 最新予告公開

   

数日前に、エイリアン:コヴェナントの新トレーラーが公開されました。エイリアンファンとしては気になるこの作品ですが、トレーラーを見る限りでは、何というかクオリティが昔よりも下がっているような感じがします....

まず、CG多用しすぎ!最近のアメリカ映画の悪い点ですが、CGをむやみやたらに使いすぎている気がします。ロードオブザリングのように、かなりリアルな背景を作るためにCGが使われている例は良いのですが、今回のエイリアンのCGは動き、デザインともにこれまでの世界観を破壊するのに十分な低クオリティで残念です...。

そして、今までと違うのは、エイリアン見せすぎ!かつてのエイリアンの良いところは、とにかくエイリアンをあまり出さないことで、よりその怖さを際立たせるという演出が素晴らしかったのです。この手法は、エイリアンVSプレデターでもちゃんと使われており、その点に関しては、スピンオフ作品であるエイリアンVSプレデターは良かったです。今回は、トレーラーの段階で、全面にエイリアン出しすぎですよ。見る前に満足してしまします。

結構、楽しみにしていましたが...、どうしたんだリドリー・スコット!若いころのあんたの方がもっとすごかったぞ!今回の作品は、エイリアンの良いところを失い、アメリカ映画の悪い部分に毒されているぞ!