2017年3月30日木曜日

フランスで攻殻機動隊 Ghost in the Shell実写版を視聴・感想 (注:ネタバレあり)

フランスにて、いち早く攻殻機動隊Ghost in the Shell (ゴースト・イン・ザ・シェル)実写版(3D版)を見てきました。英語音声フランス語字幕での視聴です。思いの他、英語を理解できました。7~8割程度は分かった気がします。スカーレット・ヨハンソンの英語は聞き取りやすい。正直なところ、オリジナルの声優による日本語吹き替えで見たかったですが、やむ負えません。日本に帰った際にブルーレイで見るしかありません。

ちなみに、フランスでは本日から公開のはずなのですが(フランスは映画の公開日が本土アメリカよりも早い!)、意外とがら空きでした...。コスプレイヤーもいない。スターウォーズのときとは全然違いますね...。
劇場が混むことを予想して、自分は30分前に着いたのですが、誰もいませんでした。誰もいない劇場の前で待っていると清掃員のおじさんが声をかけてきて、「スクリーンを間違えていないか?」と聞かれたほどです...。

※この作品は日本ではまだ未放映の作品です。ネタバレを気にする方は、ここから先の記事は読まないことを強くお勧めします。


↑フランス語版のポップ。

まず、全体的に映像のクオリティが高く、初めの義体の製造シーンや光学迷彩でビルの屋上から飛び降りるシーン、街の風景、ゴミ収集の二入組や光学迷彩で襲撃犯と闘うシーン、船上でバトーと語り合うシーンや最後の大型戦車との戦闘シーンなど、多くの印象的なシーンがカメラワークも含め見事に実写で再現されています。

押井守の愛犬ガブリエルの立体映像と、似た犬も登場します。
エンディングでオリジナルのテーマが流れるポイントも非常に良いと思います。
アクションシーンやクロップ(特に芸者ロボ:イノセンス風や、指が枝分かれしてキーボードをタイプするギミックとか)の作りこみも見事です。


ただ、見た目の世界観や設定は原作をベースに作られていますが、基本的なストーリーはどちらかというとトータルリコールといった感じです。植え付けられた記憶の中に隠されたオリジナルの記憶の断片を頼りに、自分自身が何者なのかを知るという感じです。このシナリオに合わせて、少佐の人物像も少し異なります。オリジナルアニメ版はどちらかというと、少佐は精神的にも肉体的にも強い女性として描かれていますが、今回の実写版では、脳以外を擬態化した自分が人間なのかロボットなのかという疑問に囚われ、終始悩む姿が多くの場面で描かれます。

また、アメリカ映画ならではの、分かりやすい黒幕的な悪役も用意されていて、より一般的な人々に分かりやすいシナリオになっています。

人形遣い(クゼ)も、ネットワーク上で誕生した生命体的な要素はなく、少佐の過去を知る人物、全身擬態化の失敗作として登場します。原作とは異なり、全身擬態化は、まだ成功例がほとんどない技術として本作では描かれ、少佐が貴重な成功例して描かれています。また、真実を知りながらも献身的に少佐の世話をするオーレイという新キャラも登場する点も原作とは異なります。他には少佐のオリジナル人格の母親が登場する点も、原作にはない要素です。

あとは、登場人物が似ているか似ていないかという点についていえば、キャラクターのポジション、人物像は全体的に原作に近いと思います。ただ、バトーの目は序盤はサイボーグ化されていません。人形遣いが仕掛けたブービームトラップにより失明した際にサイボーグ化されます。トグサはダークナイトで出てきたチン・ハンが演じていますが、キャラが弱い。荒巻役の北野武に関して言えば、なんだこのヤクザはという感じです...。北野武映画を意識しすぎて、荒巻のイメージを損なっている気がします。ちなみに、北野武は日本語でしゃべり、他は皆英語でしゃべっています。言語が統一化された世界観だから、通用しますが他の作品ではこういうふうには行きませんよ。やはり、どこまで行っても日本人は英語がしゃベれないのか...

ちなみに、今回、自分はグルノーブルで視聴しましたが、パリでは21日にスカーレット・ヨハンソンが劇場で登壇したんですよね。少し行きたかったです。

ゴースト・イン・ザ・シェル実写版は原作のシーンの再現度を楽しむためであるならば、文句なしに楽しめます。しかし、オリジナルの哲学的な要素や描写を強く求めるならば、あまりお勧めはできないかもしれません。
いずれにせよ、個人個人によって感想は変わると思うので、ぜひ日本で公開された際には、劇場に足を運んで、自分の目で確かめてみるとよいと思います。

2017年3月3日金曜日

エイリアン:コヴェナント 最新予告公開

   

数日前に、エイリアン:コヴェナントの新トレーラーが公開されました。エイリアンファンとしては気になるこの作品ですが、トレーラーを見る限りでは、何というかクオリティが昔よりも下がっているような感じがします....

まず、CG多用しすぎ!最近のアメリカ映画の悪い点ですが、CGをむやみやたらに使いすぎている気がします。ロードオブザリングのように、かなりリアルな背景を作るためにCGが使われている例は良いのですが、今回のエイリアンのCGは動き、デザインともにこれまでの世界観を破壊するのに十分な低クオリティで残念です...。

そして、今までと違うのは、エイリアン見せすぎ!かつてのエイリアンの良いところは、とにかくエイリアンをあまり出さないことで、よりその怖さを際立たせるという演出が素晴らしかったのです。この手法は、エイリアンVSプレデターでもちゃんと使われており、その点に関しては、スピンオフ作品であるエイリアンVSプレデターは良かったです。今回は、トレーラーの段階で、全面にエイリアン出しすぎですよ。見る前に満足してしまします。

結構、楽しみにしていましたが...、どうしたんだリドリー・スコット!若いころのあんたの方がもっとすごかったぞ!今回の作品は、エイリアンの良いところを失い、アメリカ映画の悪い部分に毒されているぞ!

2017年3月2日木曜日

オリジナル漫画を描こう

久しぶりに、オリジナル漫画を描き始めました。たまに、描いて紹介していきたいと思います。

幽霊と同居する百合作品の予定です。現在は、キャラデザがまだ定まっていない。そして、断片的なストーリーのみがあるだけ。まだまだ、先は長いですが、少しずつ書き進めていきたいです。

合わせてローゼンメイデンの百合漫画も進めていかねば。

最近、まどマギ効果も完全に切れ、創作意欲が全く湧きませんが、ごまかしごまかし進めてみます...。