2009年4月25日土曜日

Phantom ~Requiem for the Phantom~第四話「暗殺」

[アニメ感想]Phantom ~Requiem for the Phantom~第四話「暗殺」



真下版ファントム第4話です。例によってイラストなしです。



今回はショッピングモールのお話。



普段の人形のようなアインと明るく普通の女の子を演じるアインのギャップが印象的なエピソードです。徐々にPhantomとして覚醒していくツヴァイと人間らしさを取り戻していくアインの変化が現れ始めます。そして、それを描く上で様々な真下監督独特な演出がされています。



第4話はファンサービス満点のお話です。アイン水着バージョン(2種)やバスタオル姿、そして、NOIRファンをねらっているとしか思えないような、クマの人形などなど。アニメ版ファントムはいろいろとねらって来ますね。いや、狙ってくれたほうがうれしいのですが。


OVAで南央美も演じていた、明るいアインですが、高垣さんだとどのようになるのか気になっていました。高垣さんバージョンはより幼い感じの声になっていると思います。そして、普段のアインに急にもどるシーン(ターゲットのボディーガードにマークされて、マークをとくために噴水前でツヴァイと待ち合わせるシーン)で、噴水が上がった瞬間にアインのキャラクターがチェンジするという演出が面白いです。


あと、ショッピングモールのシーンで気づいたのですが、これまでのビィートレインアニメは背景の人物が全然動いていなかった気がするのですが、今回は珍しく背景の人物が動いていました。中には3Dを用いているものもあるようですが、あまり多用せず作画で描かれた人物の中で効果的に使われているように思います(注意深く観るとかなり浮いて見えるのですが…)。逆にP.A.WORKSの「True Tears」は3Dを多用しすぎていた気がします。もちろん「True Tears」は全体的にクオリティの面では良かったと思うのですが、そこが気になりました。3Dを混ぜる場合、手前のキャラクターに対してかなり遠景の人物に3Dを用いるのが一番ベストだと思います。手前の人物から5メートル以内にいる人物に3Dを用いると違和感が生じる気がします。


今回のミッションはマフィアのボスの暗殺です。殺される前でもどっしりと構えているマフィアのボスが渋いなと思いました。


戦闘シーンでアインをかばいつつ銃弾をかわすツヴァイはちょっとMADLAXが入っていた気がします(これはいつもの悪ノリですね)。なんか変なオーラ出ているし…。なんなんですかねあのオーラは。


毎回入る目の色が変わるツヴァイのカット。これはツヴァイが第二のアインに近づく瞬間であり、アインにとっては自分の影を見てしまう瞬間というわけです。そして、最後の辺りで自分の影を恐れるアインを演じる高垣さんの演技(言葉の間のあけ方などが効果的だった気がします)とBGMがマッチしていて個人的に良かったと思います(このシーンは鏡に向って思いにふけっているという演出も面白いですね)。


今回は全体的に音楽と台詞のバランスが良い回だと思います。真下監督の良さが出ていると思います。




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