プロヴァンス旅行2日目、アニメNOIR(ノワール)の中で、 かつてランゴーニュ写本が書かれた場所、ランゴーニュに行ってきました。ランゴーニュはプロヴァンス地方よりも北側、オクシタニー地域圏の山間に位置する、人口3000人程度の小さな街です。
超ド田舎のため、街まで行くだけで一苦労です。
ニームからランゴーニュに行くには電車で一度アレスという町まで行き、そこからバスで2時間半ほど山間の道を行かなくてはなりません。
アレス(Alès)
アレス周辺は何もなく、遠くに変わった見た目の山があります。
アレス駅で下車し、バスに乗り換えます。
そして、ひたすら、ただひたすら山間の道を行くのですが...
自分はそこまで車酔いする方ではないのですが、長い長い山道には100連ヘアピンぐらいあり、そんな自分でも余裕で酔いました。左右に2時間半揺られるのです。
ただ、道中のフランスの広大な自然や田舎の小さな町はとてもきれいでした。
<バスからの景色>
↑広大な山々と湖
↑フランスの農家という感じの建物
ランゴーニュ(Langogne)
強烈な車酔いと闘うこと2時間半、ようやくランゴーニュの駅舎に到着しました。基本的に列車がないので、ホームへの入口のカギは常に閉ざされています。ほとんどバスだけのためにある駅舎のようです。田舎らしいですね。
駅の近くにある獣の像は、おそらく、大昔にランゴーニュに出現したUMAジェヴォーダンの獣です。オオカミに似た巨大な獣が大勢の街の住人を殺したそうです。
ランゴーニュの街中は、メインの通りの周りにいくつか通りがあり、教会やお店、住宅があります。ちなみに、街中は携帯のインターネットがほとんど繋がりません。田舎だからか...。
また、この街は観光地というわけではなく、ましてやアジア人が全然いないため、道行く人にじろじろ物珍しそうに見られました。このような秘境の地にわざわざ来る人なんていないですよね。
街は自然の中にあり、街の傍らにはラングイルー川とアリエ川という小川が流れます。
街には中世の建物が残っています。
謎の石碑
↑川にかかる古い橋。
また、街の中心には古いマルシェの建物があります。1743年に建てられたものだそうです。
↑Chapelle du couventという割と新しいシャペル。
その横にはLa chapelle des Pénitentsという小さくて古いシャペルがあります。
ロマネスク様式のL'église Saint-Gervais-et-Saint-Protaisという教会は、12世紀に建てられたものだそうです。ここでランゴーニュ写本が書かれたのかもしれませんね。
↑イラストの背景資料に使えそう。
↑ガラス張りの箱の中で眠るキリスト
ランゴーニュに行くには、ニームから電車とバスで行かなくてはならないわけですが、田舎なので、バスの本数が極端に少ないです。午前中のバスは11時くらいまでしかなく、その次は、16時前、または曜日によってはないということもあります。
自分が行った日は10時前にランゴーニュに到着し、16時前のバスで帰る予定でしたが、ランゴーニュには基本的に観光スポットと呼べる場所もなく、時間をつぶすのは難しいと判断し、急遽駅舎で11時のバスのチケットを取ってもらいました。わざわざ3時間以上もかけて、ランゴーニュに行ったのですが、30分ほど滞在して、トンボ帰りしました。帰りはバスを乗り継ぐことになりました。ランゴーニュから出発するバスは、どちらかというと大型のワゴン車という感じのものでした。バスが10分ほど遅れてきたので乗り継ぎのバスに間に合うかどうか、かなり微妙なラインでしたが、ぎりぎり次のバスの到着の2分前に到着しました。田舎をなめると危ないですね。
ちなみにバスはトイレ付きではないので、トイレは事前に済ませておくといいです。基本的にトイレ休憩もなしです。
まあ、フランス国内にいても行くのが困難な場所なので、日本からランゴーニュに行く人はいないと思いますが。NOIRが好きな人はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
↓ランゴーニュの紹介動画がYou tubeにありました。
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