この間、フランス南部のプロヴァンス地方にある都市ニームとアルル、そして、アニメNOIR(ノワール)においても重要な街、ランゴーニュに行ってきました!
ランゴーニュ。そう、NOIRにおいてストーリーのカギを握るランゴーニュ写本が書かれた街です。実際に、そこに何があるのか気になって、見に行ってきました。
長くなるので、今回は第1章ニーム編から。
プロヴァンス地方:ニーム
グルノーブルから、TERとTGVでおよそ2時間くらいの場所にある町、ニーム(Nimes)は、古代ローマの建物が残る街です。ランゴーニュに行くためには、一度ニームを経由しなくてはならないので、ついでにニームにも観光してみました。
駅内部は一部がちょっとローマっぽい。
駅前の噴水がある広間。
円形闘技場:アレーナ
ニーム駅を出てすぐのところに、まさにローマを思わせる円形闘技場(アレーナ)があります。闘技場が、ここまで当時のままの状態で残っているのはニームだけなのだとか。円形闘技場自体の正確な入場料は忘れましたが、ここで他のメインの観光場所メゾン・カレ、マーニュの塔がセットになった入場券が買えます(13€)。オーディオガイドも無料で借りられます。ただし、借りる際にはクレジットカードなどパスポート以外で何か人質となるものを預けなくてはなりません。
↑円形闘技場の内部
円形闘技場は、すべて階段となっており、その1段1段が結構高いため、登るのがすごいしんどいです。普段、運動不足なせいか、最上段まで登るまでの間に体力を相当消費しました。実質、軽い山登りです。古代ローマ人は体力があったんですね。
最上段に立つのは禁止されているそうです。しかし、これは自殺者とかいそうですね...。せめて、何かしら柵を付けたほうがよさそう。映画アメリでも描かれていますが、パリのノートルダム大聖堂では自殺者が多く、現在では飛び降り自殺防止のため厳重に柵が張り巡らされています。
教会、アウグストゥスの門
ホテルの近くにはEglise Saint Baudileという、パリのノートルダム教会の縮小版みたいな感じの教会があります。
この日は、フランスでは祝日昇天祭だったため、教会でお祈りをささげていました。
教会横にはアウグストゥスの門と呼ばれる、古代ローマ時代の遺跡もあります。
↑奥の方にアウグストゥスと思わしき像が立っています。
ワニのシンボル
街の中心部には、ニームのシンボルであるワニの噴水があります。正確にはヤシの木に繋がれたワニです。このワ二のシンボルは、ニームのあちこちにあるメダルや柱にも描かれています。ワニはおそらくナイルのワニです。大昔、ニームの軍がクレオパトラ軍を打ち破ったことのシンボルなのだそうな。
メゾン・カレ
街の西側には、紀元前16年に建てられたメゾン・カレと呼ばれる、聖闘士星矢に出てきそうな建物があります。写真で見るよりも、意外と小さく、柱も補修しているのか、少し新しい感じがしました。正直、あまり古代の古さを感じることができない建物でした...。フォンテーヌ公園
街の北の方に行くと、ローマ時代の雰囲気が残るフォンテーヌ(泉水)公園があります。
↑ショップとかあったらRPGの世界っぽいかも。
↑白鳥が泳ぐ泉
↑公園の周囲の泉
公園までの道中では、美しい水路があり、魚が泳いでいます。
ディアナ神殿
内部は無料で見ることができます。なかなか、雰囲気のある神殿です。
暗く狭い通路がミステリアスです。少し、灰羽連盟っぽいです。
マーニュの塔
公園の奥の方にある街の展望台です。ニームは城塞都市なため、見張塔として建てられたのが、マーニュの塔です。今では、街を一望できる展望台として使われています。
登り続けて、ようやくマーニュの塔に到着。円形闘技場もそうですが、古代ローマ時代の建物とは思えないくらい、保存状態がいいですね。やっぱり石の建造物の方が、残りやすいですね。それにフランスは日本と違い地震がないので、そういった要因で保存状態がいいのでしょう。そんなヨーロッパで、遺跡が壊れる理由としては、主に戦争で破壊されているケースが多いように思います。人災です。
食事
ニームは、古代ローマの街ということで、イタリアンの店が多いです。なので、街の中心にあったイタリアンの店に入ったのですが、料理が出てくるのが超遅い!結局、この店に2時間以上いたのですが、料理が遅いし、大しておいしくなかった...。なぜか、フランスでは、あまり良いイタリアンのお店にあたったことがない...。
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