2018年4月30日月曜日

プリンセス・プリンシパル聖地巡礼~その他1~

前回の記事では、プリンセス・プリンシパルの聖地巡礼学園編についてご紹介しました。今回は、その記事の続きで、プリンセス・プリンシパル各話に登場する場所について、ご紹介、考察します。

ところどころネタバレがあるので、この記事は、アニメ本編をご覧になってから読むことをお勧めします。


#01case13 Wired Liar

<バッキンガム宮殿>
まずは、第1話からです。1話の冒頭、プリンセス・プリンシパルの世界観説明をするシーンで登場する宮殿は、有名なバッキンガム宮殿です。今回、出国ギリギリの時間で、なんとか行くことができました。イギリスの有名な宮殿ですが、正直、自分はパリの豪華な宮殿に見慣れてしまっているためか、あまり特に強い印象を持ちませんでした。
実際のバッキンガム宮殿は、アニメとは門の位置が異なります。

<カーチェイスシーン~ロンドンの街並み~>
1話序盤、アンジェたちががカーチェイスするシーンでは、スチームパンクなロンドンの街並みが初披露目します。この作品の世界観を視聴者に見せるための最初のシーンです。このシーンの後に、一変して、アンジェたちの高校での日常生活が描かれます。1話の前半だけで、このアニメの世界観がよく分かる、よくできた構成だと思います。

カーチェイスシーンに出てくる場所ですが、あまり特徴がない、もしくは創作の部分が多いので、実際のロンドンのどこにあるのか分かりませんでした。

しかし、現実世界でもレトロなデザインの街灯(今はガス灯ではない)や、赤い色の電話ボックス、シックなデザインのお店など、19世紀の面影を見ることができます。

<病院>
エリックの妹が入院している病院を見つけようとしたのですが、似たようなデザインの建物は町のいたるところにあり、これも特定はできませんでした。

こんな感じで、ブロックのコーナーに、似たようなデザインのお店が町中にあります。アニメ本編の病院は、これらのデザインを参考に描かれたんだと思います。


第1話は、アンジェが最後にエリックを本当に撃ち殺してしまう展開が意外でした。
特に、

エリック「僕を殺すのか?」
アンジェ「いいえ」
と言いながら銃の引き金を引くシーンが心に残りました。アンジェのやさしさが混ざる悲しい嘘。
黒星紅白先生のキャラデザでこんなNOIRみたいな超ヘビーな展開が待ち受けていようとは。こんな作品を自分は待っていた!1話を見てすぐにこの作品にはまりました。


#2 case1 Dancy Conspiracy
第2話は前半は学園、中盤以降は舞踏会が行われる宮殿をメインの舞台として構成されています。前半の学園シーンは前回の記事でご紹介しました。後半の宮殿のシーンはどこなのかわかりませんでした。おそらくバッキンガム宮殿だと思うのですが...。情報求む!

2話のラストでは、アンジェとプリンセスがこっそりと二人だけで会い、二人が10年ぶりの再会を喜ぶシーンがあります。アンジェのことをシャーロットと呼ぶプリンセス。二人の間には、二人しかしらない秘密がある。もう、百合クラスターの妄想を全開にさせるこの演出が最高でした。1話で、世界観に引き込まれ、2話で百合クラスターを虜にし、なんと恐ろしいアニメよ...。これだ、これを待っていたんだ。プリプリの同人描きたい...。

#3 case2 Vice Voice
第3話は2話のラストからの続き。アンジェがプリンセスに「いっしょに逃げよう」と言うシーンから始まります。百合逃避行ですよ!ここで、もしかしたら、カサブランカで二人きりの生活を送る世界線もあったかもしれない。でも、アンジェの提案を拒否するプリンセス。アンジェが託した願いを今も叶えようと必死に戦っている姿は、幼き日の固い友情により生みだされたもの。熱いですね。

この話は、大半が学園と後半の飛行船を舞台としているため、あまり聖地巡礼できる場所はありませんでした。ベアトリスが悩んでいるシーンで、窓の外に映っていたのは、カンタベリー大聖堂です。カンタベリー大聖堂はロンドンから1時間半ほど南東の位置にあり、結構遠いので、残念ながら、今回は直接行くことができませんでした(写真はwikpediaから)。聖堂正面のデザインと後方のデザインは実物とほぼ同じですが、側面のデザインだけ、どこか他の聖堂のデザインを混ぜているようです。

飛行船のドッグは、おそらく、古い資料を参考にしているか、ロンドン市内の駅を参考にしているんだと思います。他にも市内の市場など似たような建物があります。上の写真は、ロイヤルオペラ横のコヴェント・ガーデン・マーケット。

3話はベアトリスが大活躍するので、ベアトファンが一番好きなお話なのではないでしょうか。この話は、他の話ほど内容がヘビーではないですが、ベアトの暗い過去が語られます。どのキャラクターも、暗い過去を持ち、それがスパイとして生きる運命に繋がっているんですね。

あと、このお話では、ベアトの姫様愛が爆発するお話でもあります。プリンセスはベアトまでも落としているとは...。なかなかの天然ジゴロですね。もしかしたら、天然じゃない?学園はすでにプリンセスの百合ハーレムと化している?
プリプリの百合同人が描きたい(2回目)。いえ、だれか下さい。


#4 case9 Roaming Pigeons
第4話の冒頭、ドロシーがLから新しい任務を受け取るシーン。

この図書館ですが、おそらく、イギリスではありません。柱のデザインから考えて、ハンガリーのパンノンハルマ修道院ではないかと推察します(写真Wikipediaより)。


序盤から中盤までに登場する採掘所は、現実世界にはさすがにないと思います。
第2話後半では、テムズ川を航行する船の上でのミッションです。船に乗り込む前の橋のシーンですが、これはウェストミンスター橋です。テロがあったところです。そのため、橋の欄干には花が手向けられていました。

橋の周りの風景はだいぶ現実のものと異なりますが、橋の欄干のデザインは現実とアニメでかなり似ています。

特に、橋の街灯のデザインはアニメと現実でほぼ一緒です。


プリンセスが橋の欄干に立っているシーン。橋の西側、国会議事堂を奥に見た構図です。画面の右側には、ビッグベンがあります。ただ、ビッグベンは現在改修工事中です。

右が現実の橋の欄干です。こんな細いところにプリンセスは立っていたんですね。これは、普通に怖いですね...。

第5話はチームを組んで間もない5人は、まだお互いを信用できない疑心暗鬼の状態でしたが、プリンセスの勇気ある行動で、みんなが結束するお話です。

個人的には、船に潜入するシーンのアンジェとプリンセスの会話が好きです。

アンジェの「ダメ、歯止めが利かなくなる」のセリフ、いったいどうなるんだ!?
後の伏線となるプリンセスの「私が好きになったのは、昔のあなたよ」

無表情でこのセリフを聞いていたアンジェですが、内心、どうなっていたのやら。
くっ、プリプリの百合同人が描きたい(3回目)!アンプリ本!アンプリ本だ!本業と副業が忙しすぎて、最近同人が全然できねぇ!プリプリとCCさくら本作りたい!


#5 case7 Bullet & Blade's Ballad
第5話では、基本的に列車の上でのミッションのため、あまり巡礼するような場所はありません。イギリス滞在中、オックスフォードやソールズベリーに行くため列車に乗りましたが、列車の車窓からの眺めは、アニメの雰囲気そのままでした。

途中の駅、メードストーン駅も実際に存在する駅のようです。

第5話はちせとアンジェたちが初めて出会うお話です。でも、この話も、ちせが自分の父親を殺すという、とても残酷なお話です...。最後のシーンで、ちせ殿が父の墓石を前に「痛いの痛いの飛んでけ」のおまじないを言うシーンがとても悲しい。

ちなみに、5話では、アンジェがプリンセスに言い負かされるシーンで、
それを画面の端で見ているベアトが個人的に好きです。この”いつものこと”すぎて、ベアトが見飽きている表情がいいです。アンプリ本...作りたい...。

あと、5話は、英国風の列車の中で、梶浦由記のBGMをバックに、侍が殺陣を繰り広げるという、まさにアニメアニメした展開が好きでした。


#6 case18 Rouge Morgue
第6話も、5話に引き続き、めちゃくちゃ重いお話。冒頭は、大きな池のある公園で、ドロシーがセブンから新たなミッションを受けるシーン。ロンドン市内にはたくさんの英国式庭園があります。その中から、どの公園なのかを突き止めるのはとても難しかったですが、背景の建造物から判断して、ケンジントン・ガーデンズだと思います。ケンジントンガーデンズは、ロンドンの中心にあるハイド・ガーデンの西側に隣接する庭園です。

ドロシーとセブンが座っていたベンチ。

ドロシーの右手奥に教会の尖塔が見えます。

アニメとほぼ同じ位置関係で、教会の尖塔が見えるので、アニメの公園はケンジントン・ガーデンズであると判断しました。

ノルマンディー公のアジトはおそらくチャーチル博物館です。アニメのデザインは現実の建物のパーツを足し合わせているようです。キングチャールズストリート側の、像が立っている箇所とその反対側の尖塔のようなものがついた部分が足し合わされています。

チャーチル博物館は、国会議事堂裏手にあるのですが、この付近には、様々な歴史的重要人物の像が建てられていました。その中でも、注目を集めるのは、インド独立の父、マハトマ・ガンジーの像です。インドを植民地化していたイギリス側に、この像があるのは、なんとも感慨深いものがあります。

その中に、見覚えのある人物の像が。確か、進撃の巨人で出てきてたよな、この人?

ドロシーの父親がノルマンディー公の部下ガゼルと会っていた教会は、尖塔の位置関係的にオール・ハローズ教会が似ていると思います。残念ながら、今回は時間がなくて、中には入れませんでしたが。

あとは、国会議事堂の裏側にも似たデザインの教会(?)が。こちらのほうがデザインが似ているかも。

ドロシーと父親が待ち合わせていたバーは、1話と同様、ロンドンの街にありふれたデザインなので、どこのお店がモデルかはわかりません。

第6話では、最後に父親と和解したドロシーがバーでいつまでも父親を待っているのがなんとも切ない。その後、どうなったのかはアニメ本編では描かれていませんが、やっぱりドロシーは父親が殺されたことを知ったのでしょうか?あえて、本編で語らないのが憎いですね...。
プリプリは基本的に救われない話が多いですね...。こういうストーリー展開は、NOIRやファントムのファン的には、割と好きですが。

この話のメインの組み合わせ、ドロシーとベアトのペアですが、ひどい父親を持つという共通性がある二人です。似た過去を持つ二人だから共感し合える。ここにドロベアが誕生した...。
ドロベアも下さい!あれっ、ちせ殿は....。まさかのぼっちポジションになるのか?


後半に続く

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