前回の投稿から、だいぶ時間が経ちましたが、年末年始のモン・サン=ミッシェル旅行兼、アニメNOIR(ノワール)聖地巡礼記の続きです。
1月1日、最終日のモン・サン=ミッシェル。しかし、ここからが旅の本番です。今回の旅のもう一つの目的は、モン・サン=ミッシェルで初日の出を見ることです。
しかし、初日の出を見るには、バスが運行していない早朝にホテルを出発しなくてはならない。
ホテルからモン・サン=ミッシェルまでは5kmあります。そして、その間の道は街灯がないところばかり。さらに、当日の気温は-3度を下回る(海辺なので体感温度はそれ以下)という、かなりきつい条件の中、モン・サン=ミッシェルまで、徒歩で行きました。
頑張って徒歩で行った後のモン・サン=ミッシェルから眺める日の出は格別だろうと期待して...
朝6時半、ホテルを出て川沿いの道を行き、モン・サン=ミッシェルを目指すことに。
かなり分かりづらいですが、上の写真の白矢印が、はるか遠方のモン・サン=ミッシェルです。
道は真っ暗で何も見えません...。
この真っ暗な道をひたすら歩く...。
歩いている途中にふと思ったのですが、モン・サン=ミッシェルはキリスト教徒の巡礼地の一つ。
一方で、夏と年末の東京ビッグサイトはオタクの巡礼地。しかも、両方とも海に浮かぶ島。ビッグサイトとモン・サン=ミッシェルって、なんだか似ていますね。時が経ても、人々は変わらないということなのでしょうか。今年も、コミケには行きませんでしたが、今回のモン・サン=ミッシェルの道のりは、昔、早朝に大江戸温泉からビッグサイトまで歩いたときのような感じでした。
ひたすら、川沿いに歩くこと30分、写真では分かりづらいですが、ようやく中間地点のダムに到着。
そして、ひらすら歩く。徐々にモン・サン=ミッシェルが近づいている....。
途中、モン・サン=ミッシェル行きの無料シャトルバスに追い越されました。
そうです、実は、中間地点のダム辺りからはシャトルバスが早朝から運行しているのです。
でも、敢えて自分は乗らずに、モン・サン=ミッシェルまで歩いていくことに。
歩く...
ひたすら歩く...
心なしか、昨日聞こえなかった波の音がすぐ近くまで聞こえる。
途中、振り返ると街の明かりが、はるか遠方に。
着いた!ここがビッグサイト!
極寒の中1時間以上歩き、ようやく早朝のモン・サン=ミッシェルに到着。
早朝のライトアップされた入口。
誰もいないモン・サン=ミッシェル城壁内。
静寂。
そして、前日通った狭い路地には猫がいた。こっち見てる...。
氷点下の中、日の出を城壁内でしばらく待ち続けることに。
徐々に空が明るくなってきた。初日の出よ早く登れ!寒い!
かなり、明るくなってきた!
明るくなった!
....
....
.......
日の出は?
結局、霧が濃かったため、初日の出は見れず、ただ、空がぼんやりと明るくなるのを眺めただけでした...。
そして、周りを見渡すと、昨日まで広大な大地だったところが、海に変わっていて驚きです。
昨日まで、陸の上にあったボートが、翌朝には、海の上でプカプカ浮いている。
自然ってすごいですね。
こんな感じで、結局初日の出は見れませんでしたが、なかなかできない体験ができました。
ちなみに、おそらく自分と同じ考えで、初日の出を見に来た日本人観光客が他にもたくさんいました。ていうか、日本人しかいませんでした。フランスにいるのに周りから関西弁が聞こえてくる。
モン・サン=ミッシェルって日本人に本当に人気なのですね。
最後に、モン・サン=ミッシェルをシャトルバスで後にし、道中で通ったダムを見学しました。
暗闇の中では何も見えませんでしたが、こんな感じの小さなダムです。
ダムからが、うっすらと霧の中に浮かぶモン・サン=ミッシェルが。
これにて、年末年始のノルマンディー上陸作戦は終了です。帰りはパリに寄り、お買い物をエンジョイして、夜遅くにグルノーブルに帰還しました。
やっぱり、都会の方が落ち着きます。↑ライトアップされた元旦のサンジェルマンデプレ教会
とても長くて疲れる旅でしたが、貴重な体験ができました。
皆さんも、まだ、若いうちにモン・サン=ミッシェルを一度は訪れてみてはいかがでしょうか?
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