2008年7月16日水曜日

真下監督最新作!無限の住人 第一話「罪人」





[アニメ感想]無限の住人 第一話「罪人~とがびと~



・無限の住人



第一話「罪人」



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第1話 「罪人」ついに始まりました!真下監督版「無限の住人」!元映研の真下監督の時代劇作品です。果たしてどのようなものなのでしょうかっ!?



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第一話の内容は大まかには原作と同じですが、変わっているところや付け加えられている部分が多数あります。真下監督色に染まっているわけですよw


↑万次の声は関智一。う~ん…、何かイメージと違うような気がずるが…、まあそこは置いておきましょう。


曲のほうですが、今回は梶浦さんやALI PROJECTは関わっていませんが、なんか曲調が似ている気が。OPを聞いていて最初アリプロか?と思ってしまいました。しかし、他の二人とはまた違う趣と渋さがあってなかなかいい感じ。



2 今回はいつも通りの顔合わせの回と言ったところでしょうか。天津影久なども一話目から登場しています。序仁(じょにい)や妹の町など狂ったキャラやら変態キャラまで目白押し。いろんな人物が別々にストーリーの中で動いていく多視点的な感じは真下監督のいつもの手口w。個人的に気に入っているんですが。




Snapshot20080715133718_2 そして、断片的に入れられる過去の回想シーン。「点と点がつながって一つの線になる(byベア)」という作風。やはりBEE TRAINアニメは与えられたピースからストーリーの全貌を想像する楽しみがあるから自分は好きなんですよ。最近のふにゃふにゃした、いわゆるアキバ系萌えアニメとはそこが違う!最近のアニメは正直見ていても先があまり気にならないんですよ(まあ、それでも見るんですがねw)。たいてい、メイドさんやらなんやらが出で来るだけで、特に何も考えることなく見るようなアニメが多い気がするんですよ。ギャルゲのアニメ化も多いですし。また、最近はラノベのアニメ化が多いですね。しかも、ラノベといってもギャルゲに近いものがアニメ化されている気がします。アニメを見た後にいろいろ考察することがあると思うわけですよ。ただ見て「○○萌え」だけで終わるものよりもそっちの方が面白いと個人的には思うのですよ。NOIRやSerial Experiment Lainなんかは何回も見返してしまいます。



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今回大きく変わった点として、町の夫、辰政との決闘シーンは原作では路地裏でしたが、アニメでは古びた寺となっていて、時代劇のような雰囲気をかもし出しています。この辺りに真下監督のこだわりを感じます。


Snapshot20080715134759 個人的に気に入っているのは対決中、二人が走っていて画面がスクロールしている途中で「南無阿弥陀仏」と書かれた墓石のところで一瞬静止する演出ですかね。





Snapshot20080715134924 町が切られるシーンは背景が着物の模様風。どこかジャパニーズ・アーティスティックな感じは日本好きの外人が喜びそうですね。








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さてさて問題の「必殺卍斬り」のシーン。なるほど、こういう風に表現したか。リズミカルにシャキシャキっと…。人体解体シーンや首が飛んだりとグロいシーンが多く入りますが、ただ単にもろなグロさがあるのではなく、むしろある種の芸術性のある映像表現になっている気がしました。




1_4  ←これはやらないんですか?








Snapshot20080715135240←豊口さんも登場!




3 そして、今回も色鮮やかな極彩色で描かれるOPとED。今回のOPはいつも以上に気合が入ってますね。OPの戦闘シーンとか古いカメラで撮ったような演出(正式にはなんていうか分からないですが)がかっこいいですね。あとEDの夜の桜の中刀を振るっている万次が渋いです。あと日本の古い風景と現代のネオンに彩られたビルとのコントラストがいい味を出していますね。こういうのは外人ウケがいいんじゃないでしょうか。


極彩色といえば今期は新房監督のひだまりスケッチ×365が始まりましたが、やはり癒されるアニメですな。個人的には新房監督の演出も好きなんですよ。ソウルテイカーとかコゼットの肖像なんかが好きです。


5_2 インタビューで真下監督が言っていた、「皆さんエロ,エロ言いますが違うんです.この作品の中にあるのはエロスなんです.観ていただければ分かります」(BEE TRAIN公式サイトより)という言葉ですが、なるほど、これがエロスなのか。


個人的にこういうぎりぎりな感じは好きですね(何を言ってるんだ俺は…)。やはり、全部見えてしまってはエロくないんですよ(菊地さんが言ってました)wこう見えそうで見えない感じが一番エロいと思います(逆に見せることにこだわったナジカ電撃作戦やAIKa、うさぎちゃんでCue!!とかありますが、これは潔すぎて面白いんですがw)。このポイントはNOIRが一番うまかった。こうアクションシーンでの霧香やミレイユのスカートのギリギリ感とかね。むげにんには霧香は出るんでしょうか?楽しみにしていよう…。


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長々と語ってしまいましたが、何はともあれ久しぶりのBEE TRAINアニメ、無限の住人は思ったよりいい出来な気がします。二週間に一回という隔週放送ですが第二話が楽しみですね。


↑無限予告?それに何だこの謎の電波を発したBGMは?












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1 件のコメント:

  1. コメントありがとうございます。+リンクありがとうございます。
    ��卍と辰政の対決シーンに登場するのは黒澤明の「羅生門」そのものです。
    映画自体を見たことはないですが、羅生門自体のワンシーンは前にテレビで紹介されていたのでみ見たことあります。あの屋根は演出だけではなく物理的な問題もあったんですね。でも、そっちの方がより雰囲気が出てますね。
    ��真下には映画史的引用というのは少ないんですよね。
    確かにストレートな引用はあまりないですね(“NOIR”というのが大きな引用かもしれないですが)。でも、節々の演出で見せている感じはありますね。文学や劇からの引用はかなり多いですよね(ここも真下監督のいいところです)。NOIRとか.hack//SIGN好きです。
    夏コミなんですが、落ちたということもあって本自体は完成してないんですよ。また全ページ書き直して冬コミに出せたらなと思っています。ご好意に感謝します。
    手伝いの方ですが、夏コミは結局行けそうにないので、残念ですができそうにないです。
    それでは、むげにん第二話にご期待!

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