2018年1月6日土曜日

Fate/Zero聖地巡礼~アインツベルンの城・ミュンヘン観光

昨年の年末のことですが、ドイツのミュンヘン郊外のノイシュバーンシュタイン城に聖地巡礼してきました。ノイシュバーンシュタイン城は、ディズニーのシンデレラ城のモデルになった城として世間では知られている城です。そして、この城は、Fate/Zeroに出てくる、アインツベルンの城のモデルにもなってます。聖杯戦争に参加すべく、そして、イリヤに会いに行くべく、アインツベルンの城を訪れてきました。

ミュンヘンには、リヨン・サンテグジュペリ空港から1時間くらいで行けます。この日は、快晴だったため、アルプスの山々がくっきり見えました。昔、グランドキャニオンをセスナ機で飛んでみたことがありますが、グランドキャニオンのスケールよりも、こちらの方が迫力がありました。

1時間のフライトの末、ミュンヘン空港に到着し、バスで50分ほどでミュンヘン中央駅に到着。

ホテルに向かうべく、ミュンヘン駅周辺のショッピング街的な場所に向かうも、この日、12月24日クリスマス・イブだったせいか、店がほぼすべて閉まっていました...。ヨーロッパでは、日本と違い、24日には店が閉まってしまうんですね。そして、この日、ミュンヘンのクリスマスマーケットも見れると期待していたのですが、24日にはすでに、出店の解体が始まっていました...。クリスマスマーケットといっても、クリスマス当日は、もうやっていないんですね。ミュンヘンでショッピングや、いろいろな観光地を訪れる予定でしたが、滞在期間中すべて閉まっているという状況...。ヨーロッパのクリスマスは、日本の大晦日からお正月の3が日みたいな感じです。よって、24日~26日まではお店が開いていません。みなさん要注意です。ちなみに、ノイシュバーンシュタイン城内は基本的にツアーに参加しないと入れないみたいです。そして、このツアーは24日、25日はほとんどやっていないのです。よって、ノイシュバーンシュタイン城訪問は滞在期間ほぼ最終日に。
24日、25日は暇だったので、ミュンヘンに住んでいる友人とその友人のクリスマスパーティに参加することに。そこで、友人らにお勧めスポットを聞いて、旅行のプランを立てました。

ミュンヘン市内観光
おそらくは、ミュンヘンで一番のショッピング街、カウフィンガー通りです。
ドイツといえば、肉、ビール、ポテトということで、外で飲める屋台が。

ショッピング街のお店はすべて閉まっていますが、それでも、人がたくさんいました。

 ミュンヘン新市庁舎。ゴシックっぽいデザインの建物です。普段は、中を見れるんですが、残念ながら、開いていない!

しかし、機械仕掛けの人形劇は見れました。ある時間になると、音楽とともに人形が動き出します。意外と演奏時間が長い。そして、結構単調...。

聖ミヒャエル教会。

この日は、クリスマスのミサで大勢の人が集まっていました。

こちらは、アニメコスプレ用のメイド服、ではなく、ドイツの民族衣装です。ごちうさのイラストでたまにココアたちが着ているようなやつです。でも、日本人的にはコスプレにしか見えません。

個人的に、一番お気に入りなのは、ドイツ狩猟漁猟博物館前にある、ナマズの銅像です。
グワっ!

イングリッシュ・ガーデン
午前中には、ホテル周辺の観光地を回り切り、超暇だったので、イングリッシュガーデンをメキシコ人の友人とともに散歩しました。ミュンヘン北東部にあるこの庭園は、英国式の庭園となっており、そして、滅茶苦茶広いです。

庭園内の水路は流れが急になっており、そのため、上の写真のように若者たちがサーフィンをしていました。この日の気温ー1°。そんな極寒の中、すごい情熱です。

ちなみに、イングリッシュガーデンへの道中、勝利の門という小さい凱旋門が。

そして、巨大な歩く人の像。

オリンピックタワー
夕方も超暇!そこで、友人が「テレビ塔にでも行ってみたら?」と勧めてくれたので、メトロで、ミュンヘン郊外のオリンピックタワーというテレビ塔に行ってきました。

ミュンヘン市内を一望できるオリンピックタワー。ただ、正直、そんなにきれいな眺めというわけでもないです。個人的には、グルノーブルや函館の夜景の方が好きです。

ノイシュバーンシュタイン城
グダグダとクリスマス2日間を過ごした後、ようやくノイシュバーンシュタイン城へ。
今回は、人生初の観光ツアー(日本語)に参加しました。ミュンヘンから2時間ほどバスで行った後、ノイシュバーンシュタイン城へ。普段は、バスで城の近くまで行けるのですが、冬場は道が閉鎖されていて、バスは使えません。馬車は動いているのですが、長蛇の列で、1時間以上待ち。そのため、麓の街から20分ほどかけて山登りです。

ルートヴィッヒ2世の城、ノイシュバーンシュタイン城です。Fate/Zeroとは少しデザインが違いますが、まさにアインツベルンの城です。中世のお城っぽいですが、実際には、ルートヴィヒ2世が中世の城を模倣して建造した近代のお城です。そのため、城内には水洗トイレや暖房設備、電話など、近代的な設備が設置されています。

お城、側面。

お城近景。この日は天気が良く、お城をきれいに見ることができました。ガイドさん曰く、こんなに、晴れている日はほとんどないそうです。個人的には、もっと曇っている方が、Fate/Zeroの雰囲気っぽくてよかったのですが。ちなみに、お城を真横から見れるマリー橋というところがあるのですが、冬場は閉鎖されているため、そちらには行けませんでした。他の旅行客(中国とか東欧系)の中には、立ち入り禁止の柵を超えて行く人たちがいましたが...。

お城入口、チケットで、グループごとに決まった時間にのみ城内に入ることができます。ツアーのみと上述しましたが、一応、麓でチケットを買えば、入ることはできるようです。すごく並びますが...。ちなみに、城内は撮影禁止です。そのため、城内の写真はありあません。こちらのサイトで、城内の様子が紹介されています。

城内の雰囲気は、全体的に金色や赤色が多く、真っ白なアインツベルンの城の場内とは大きく異なります。

お城は山の中、海抜1000メートルのところにあり、周りは木々で囲まれています。

 切嗣とイリヤがどこかで戯れていそうですね。これはどこかにイリヤいますよ...。

ヴィ―ス協会
ツアーの内容に含まれていたので、訪れた教会です。この教会のキリスト像が昔、涙を流したことから、奇跡のキリスト像と呼ばれているそうです。そのため、多くのキリスト教信者が、この教会に巡礼に来ます。
2018年1月27日追記 この教会はブレイブウィッチーズに出てくるらしいですね。
http://sazanami.net/20161016-brave-witches-germany-finland-sasebo/
まさかの、ブレイブウィッチーズ(見てないけど)の聖地巡礼をしてしまいましたよ(見ていないけど)。

教会内部。

この祭壇の後ろになる、キリスト像が、奇跡のキリスト像です。


リンダーホーフ城
また、ツアーでは、リンダーホーフ城という、ルートヴィッヒ2世の居城も訪れました。
この城はフランスのヴェルサイユ宮殿を模して造られたそうですが、意外と小さいお城でした。ヴェルサイユ宮殿をかなりスケールダウンしたパチモンっぽい城です。しかし、中は、ヴェルサイユ宮殿と同様に、豪華な装飾品で溢れていました。中は撮影禁止となっています。

ドイツの食事
ドイツといえば、肉と芋、ビールという感じですが、レストランやホテルの朝食もだいたい、肉と肉と肉という感じの食事でした...。上の写真はホテルの朝食の写真です。
野菜的なものは、プチトマトとピクルス1種類しか置いておらず、一方でハムやベーコンは4種類くらいあるという、清々しいまでに肉に偏った朝食でした。

ドイツの伝統料理Schweinshaxe(シュバインハクセ)です。お皿の上には、巨大な豚肉(シュバインはドイツ語で豚※アニメ 「ネトゲの嫁」より)と芋が一個というシンプルさ。肉の味も、これでもかといわんばかりに単調なお味...。おいしいですが、一瞬で飽きる味です。ドイツの食事は、嫌いじゃないですが、あまりにシンプルすぎる気がします。自分はフランスや日本のように、味のバラエティ、ハーモニーに富んだ食事の方が好きです。学生の時であれば、ドイツも悪くないですが、さすがに、今はキツイ...。フランスと日本が一番ですね。ドイツで就活しようかと考えていましたが、ちょっと住むのは微妙そうですね。

戦利品
ごちうさで登場したマジパンが売られていました。ココアが「マジなパンなんだよ!」って言っていたあれです。食べてみましたが、最中の生地だけを食べているような感じでしょうか?ケーキの上の飾りくらいにはちょうどいいですが、食べるのは、結構微妙な代物な気がします。そんなにおいしくはないです。ちなみに、Viel Gluckは英語でいうところのGood luckです。


滞在最終日、クリスマスが終わり、ほぼ新年を迎えた状態のヨーロッパ。数日間閉まっていたお店もオープンし始めます。飛行機に乗る前に、本屋による時間があったので、ドイツ語版の漫画を探してみました。
最近、あらゆる言語に翻訳されて布教されている、citrusの6巻限定版と魔法使いの嫁1巻を買いました。魔法使いの嫁は、ドイツ語のデザインがかっこいいという理由だけで買いました。アニメは視聴を切りましたが。

ドイツの漫画はカバーがなく、同人誌みたいな厚紙に表紙が印刷されています。カバー裏のマンガは、この厚紙の裏に印刷されています。

おまけの冊子。

ドイツのマンガですが、印刷のクオリティ、紙の材質は基本的に同人誌とあまり変わりません...。フランスは日本のマンガをかなり高いクオリティで再現しますが、ドイツはあまり日本のマンガに対してリスペクトしていない感じがします。昔買ったまどマギのコミックスに関しては、公式のものが「偽モノじゃないか」と思わせるような、低品質の印刷でした。実際、家庭用プリンターで印刷した海賊版みたいなレベルの印刷でした。あと、あまり日本のマンガが売っているお店がありません。ミュンヘンくらいの都会なら、日本漫画専門店とかありそうですが、そういう店は調べた限りではありませんでした。フランスだと、小さな都市ですら、漫画専門店があります。自分の近所でも、漫画専門店が5~6軒あり、漫画教室まであるくらい日本の漫画が人気です。ちなみに、ドイツ人漫画家が書いた漫画も探して、店員さんにも聞いたのですが、ドイツ人作家のマンガはかなり少なく、ほとんどが日本のマンガとアメコミだけでした。ドイツでは、漫画という文化そのものがあまりメジャーじゃないのかもしれません(一応、漫画アニメの大規模イベントはありますが)。

数回の訪問を通して、なんとなく、ドイツはあまり親日的ではない印象が強いです。フランスは逆に親日的過ぎるくらい親日的です。今どきの子供や若者は皆、日本のマンガやゲームライトノベルで育っています。知り合いの家に行くと、だいたい子供は日本のラノベや漫画を読んでいます。例えばソードアートオンラインとかが人気です。逆に、フランスの伝統的なもので育った子供をあまり見たことがありません。日本文化がここまで好まれるのは日本人としてうれしいですが、娯楽が日本由来により過ぎている感じがして、フランスに対する日本文化の浸食が大きすぎるのではないのかと心配になります。


おわりに
ノイシュバーンシュタイン城は、冬場はマリー橋への道が閉鎖されているため、行くなら夏や秋の方がいいかもしれません。ツアーで近くのロマンチック街道を訪れるのもいいと思います。
あと、クリスマス市が見たいという人は、クリスマス当日だと遅すぎるので、もっと早い時期に行った方がいいです。ヨーロッパのクリスマス市ははだいたい11月末くらいから始まり、12月23日には終わります。日本人の感覚だとクリスマス市というのだからクリスマス当日にやっていそうですが、ヨーロッパ人にとってクリスマスは日本の大晦日、お正月のようなものです。そのため、この期間は基本的にお店は閉まっていますので、その辺を留意したうえで、旅の計画を建てることをお勧めします。しかし、ヨーロッパをほぼ無計画で旅行できるというのはなかなか贅沢ですね。人生でも今しかできないことだと思います。なので、今年の夏までの間、今後もこの無計画な旅行をやっていきたいと思います。
それと並行して、就活をせねば...。今度はアメリカに行こうか。


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